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Oneヤマトのこれまでとこれから 社長・社員座談会(Bグループ)【動画】

2021.12.24

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毎年恒例のヤマトニュース企画、「社長・社員座談会」。

Oneヤマトが本格スタートして初めての今回は、4事業本部・4機能本部・コーポレート部門からさまざまな職種・役割・経歴を持つ12名の社員が集まりました。

6名ずつの2回に分けて開催し、「Oneヤマトになって変化を感じた?どう行動してきた?」・「未来に向けての課題ややりたいことは?」というテーマで、長尾社長と熱く語り合いました。

 

この記事では、Bグループの議論の詳細を紹介します。

 

最後にダイジェスト動画もあります!

 

【テーマ1】「Oneヤマト」始動。変化の中で、感じたこととは?

「掛け算」で商品設計や売り方を変化させていく

プラットフォーム機能本部 事業推進部 サービス企画課 アシスタントマネージャー

石川 嘉洋(いしかわ よしひろ)さん

勤続5年。
旧YFCに入社し、らくうるカートの開発および責任者を務める。
お客さまや営業担当者からのECサイト構築に関する問い合わせをサポートし、カート機能に反映させることを意識している。

石川さん

「らくうるカート」を担当しています

Oneヤマトになってからは、打ち合わせの相手とお互いが気付かないような意見を交換し合っています。

そうした相乗効果が「掛け算」となり、商品設計や売り方が変わっていきますね。

長尾社長

コロナの影響で「消費者に直接販売したい」という声が。

そこに「らくうるカート」がマッチし、SDさんの営業努力が重なって成約が増えました。社内連携の必要性を痛感しますね

自ら考え行動できる社員を育てる

コーポレート部門 人材育成部 人材育成課 スーパーバイザー

小林 龍二(こばやし りゅうじ)さん

 

勤続8年。
旧YLCに入社後、ロジの運用や営業担当を経て、2018年より人材育成を担当。
新入社員から役職者層に対する教育プログラムを企画・運営する。
キャリアステップに合わせた教育機会を提供している。

小林さん

2021年4月から「クロネコアカデミー」で人材育成を行っています

Oneヤマトとして新しい価値を創出するため、互いに本音を言える環境づくりを目指しています
現在は、オンライン動画を用いた研修に力を入れています

※クロネコアカデミーとは、ヤマトグループの人材育成のための組織。約70名の社内講師が在籍。

連携の活発化で、効率的な業務を実現

輸送機能本部 熊本ベース店 カイゼン推進リーダー

髙野 友一(たかの ゆういち)さん

 

勤続5年。YTC出身。
ベース作業の標準化とカイゼン活動に取り組む。
とくに、IE(インダストリアル・エンジニアリング)の考え方を取り入れ、「誰でも効率的に働ける作業」の実現に力を入れる。

髙野さん

Oneヤマトになり、旧グループ会社との連携が活発になりました

非効率的だった部分をベースが補うことで、効率的な輸送が可能に
仕分け作業では、現地の担当者とベースのパートリーダーが良い協力体制を築いています。

現場の皆さんがお客さまと向き合うためのサポートを

プロフェッショナルサービス機能本部
愛知事務管理センター
会計マネージャー

岡地 奈緒美(おかち なおみ)さん

 

勤続18年。YTC出身。
営業所での勤務を経て、9年前より会計マネージャーとして勤務。
経理業務に関する豊富な知識とぶれない判断軸をもとに的確なアドバイスをする姿勢で、周囲から厚い信頼を集めている。

岡地さん

Oneヤマト体制で、PS機能本部の一員となりました

お客さまのご意見をSDさんやゲストオペレーターさんなどと共有して提案や業務の集約を行い、現場の皆さんがお客さまと向き合う時間をたくさん持てるよう支援したいです

長尾社長

これまで第一線の営業所がほとんどの業務を行っていましたが、本来は「お客さまと向き合うこと」に全力を注ぐべき

PS機能本部は、それを実現する上で重要な役割を担います。期待しています。

豊富なデータを整理し、活用できる資源に

デジタル機能本部デジタルデータ戦略部シニアエキスパート
杉野 恒男(すぎの つねお)さん

 

勤続15年。
YHC、旧YFCなど複数の会社での勤務経験を持つ。
ヤマトグループ4×4本部のデータ分析、活用に取り組んでいる。
デジタルの力を使った業務量予測など、ヤマトの業務や働き方を改善することや、新しいサービスを生み出すことが目標。

杉野さん

ヤマトグループは非常に多くのデータを持っていますが、分析を意図して集約・収集したものではないので、きちんと整理したいです

Oneヤマトになり、グループ全体でデータを整理し、それを使っていくという機運が高まっていますね

長尾社長

データはこれまで、たくさん「ある」だけでしたが、ようやく活用に向けて動き始めました。

これから我々のビジネスをつくっていく上では「データに基づいて考えること」が非常に大事になります

地方営業所ならではの強みを生かし、新たなサービスへつなげる

リテール事業本部 徳島主管支店
吉野川営業所 営業所長
庄田 晃子(しょうだ みつこ)さん

 

YTCに入社し、勤続18年。
営業所長として、一人ひとりがやりがいを持って働ける職場づくりに奮闘中。
徳島主管支店内で立ち上がった事務改革ワーキングチームのリーダーも務める。

庄田さん

徳島県で営業所長をしています

EAZY CREWの皆さんの活躍でSDの皆さんの集配が変わり、お客さまと接する時間が増えました。
お客さまとの距離が近いのが地方の利点だと感じます
会話の中から、新しいサービスや商品を生み出すきっかけになる情報を拾っていきたいです

長尾社長

我々が持つ日本全国の営業所。それをどう生かすかということが大事です。

都会にはない良いものをどんどん発掘できれば面白いですね

【テーマ2】「Oneヤマト」の課題と可能性。一人ひとりが描く未来とは?

テーマ2では、ヤマトが現状抱えている課題や、各自の今後の取り組みについて議論しました。

 

ミスをなくすための取り組みを進める

岡地さん

サービスに満足されたお客さまが、最終的に手にするのは請求書。

そこに誤りがあったら、がっかりした気持ちになるでしょう。ミスをいかになくすかが課題です。

主な原因は、SDの皆さんがアナログで端末入力しなければならないこと。ミスを修正するための手続きも、SDさんの負担になっています。

少しでも現場の負担を軽くする仕組みを、本部に向けて提案したいです。

長尾社長

正しく計上し、未収を正しく回収するという請求業務は、単なる事務作業ではありません。「営業」の一部です。

ミスをなくすための仕組みを早急に作っていきます。

お客さまにご不便がないように対応できる社内体制が必要

庄田さん

先日、営業所に来たお客さまに、「ヤマト運輸さんから支払い依頼のメールが来た」と言われました。

お話を聞き、色々なところに問い合わせて調べたところ、ネットで購入した商品の後払いに関するメールでした。

石川さん

以前ならば「ヤマトフィナンシャル」から送られるメールですね。

「ヤマト運輸」になったことで、営業所の皆さんが質問を受ける可能性のある商品が増えています。対応の仕方などを私たちからきちんと社内に共有・周知しなければなりません

女性が活躍できる会社を目指す

庄田さん

ヤマト運輸の中で女性が所長になることは少ないと思います

私は、3名の女性の主管支店長との出会いをきっかけに役職者を目指し、営業所長になりました。今後は「役職者になりたい」と思う女性社員が一人でも増えるとよいと思います

岡地さん

女性役職者として奮闘していらっしゃるところに共感しました。
私も頑張っていきたいです。

小林さん

庄田さんのお話を聞き、多様なバックグラウンドを持った方々と一緒に営業所を運営している様子が伝わりました。

 

庄田さんが憧れた先輩方のように、仕事に対する熱い想いを持ってご活躍されているのだと感じました。

中途入社の社員がヤマトに新たな風を吹き込む

杉野さん

デジタル機能本部には、IT企業をはじめ多彩な経歴を持つ中途入社の社員がたくさんいます

彼らは、ヤマトのある種の熱さや勢いに戸惑うことも。
ヤマトグループで仕事をする上で大事にすべきことは何でしょうか

長尾社長

ヤマトの行動原理は、お客さまの立場に立ち、それをサービスにつなげることです

また、多様な知識や経験を持って入社してくれた方々の知見は、以前からヤマトにいるメンバーにとって貴重なもの
一人ひとりの社員が、学ぶ姿勢を持ち、成長し続けてこそ、会社が成長します。お互い学び合っていきましょう。

作業工程を数値で分析し、望ましい工程のあり方を考える

髙野さん

現在、インダストリアル・エンジニアリング(IE)でベースの作業工程を分析し、作業員に過度な負担をかけている部分を洗い出しています

働く人の目線で作業の無理を削減し、一緒に働く方々の笑顔を生み出したいです

長尾社長

作業を数値化することは重要ですね

目的は仕事をどんどん詰め込むことではなく、効率性、安全性、そして品質の調和が最も取れる基準を導き出し、それを全国に展開していくことです。

庄田さん

今までのベースとは全く異なりますね。直接お話をうかがってワクワクしました。

 

岡地さん

この取り組みを全国に広げて、無理・無駄を省いていけると良いですね。

時代の変化に合わせて、研修のあり方も変えていく

小林さん

ダイバーシティ・インクルージョンの重要性がますます高まっている今、「皆で意見を出し合い、自ら気付きを得る」プロセスが大事

オンラインツールや動画を活用し、必要な人に必要な研修機会を提供したいです

長尾社長

対面で行う研修だけでは、学びの機会が限られます

ヤマトは日本中・世界中に拠点があり、勤務時間が限られるパート社員も活躍している。人ごとに合った教育の場や仕組みを提供することが重要です

庄田さん

短時間の動画は、時間が取れない人でも集中して効率的に知識をつけられるので、素晴らしい取り組みですね

座談会のあと、社長にいろいろ聞いてみました!

Q役職者を目指したいと考えています。人の上に立つ者として大切なことや、心構えを教えてください。

A.役職が上がると、考えなければならないことが増え、責任も重くなります。

そうした立場で仕事をやりきるには、自主的に勉強することが欠かせません。

常に努力して、立場にふさわしい魅力を備えましょう。

 

Q.海外生活支援のビジネスについて、どのように進めていくべきでしょうか?

A.海外引越という仕事を通して、海外で仕事をする方々との接点を生むことが重要です

今すぐに直接ビジネスにつなげることより、そうした方々に良いサービスを提供して関係性を深め、次のビジネスにつなげていくべきだと考えています。

Q.尊敬する人物は誰ですか?

A.
ジョン・レノンです。
生きざまを尊敬しています。彼に関する本を読んだりもしました。若くして亡くなってしまったのが残念ですね。

 

Q.最近感動したことは何ですか?

A.パラリンピックで活躍する選手の姿に感動しました。無理だとあきらめずに挑戦し、努力し続ける姿に強い精神力を感じ、尊敬しましたね。

同時に、「自分はまだ能力を出しきっていない」と反省する機会にもなりました。

聴講者の皆さんの感想

今回の座談会は、対面とオンラインを併用しました。
 
オンラインで参加できるメリットを生かし、全国から聴講者して社員11名が同席
Bグループの白熱した議論を見守った皆さんの感想を紹介します。

 

鈴木 みゆきさん
輸送機能本部 栃木ベース店 カイゼン推進リーダー

長尾社長との座談に臨まれた皆さんの緊張感が、すごく伝わってきました

自分とは業務内容が異なる、さまざまな業務に取り組む皆さんの、Oneヤマトにおける現場での変化や取り組みを知ることができ、大変参考になりました。

山本 訓之さん
プロフェッショナルサービス機能本部 熊本事務管理センター長

社長の発信力の強さを感じました

生でOneヤマトが目指すあり方や、進むべき方向性について共有いただいたことで、今まで以上にお客さまに向かう姿勢を考えさせられました。

自分の立場から、社員との向き合い方やお客さまに提供できることをしっかりと考えて業務に取り組みたい、と身が引き締まりました。

川久保 顕さん
デジタル機能本部 デジタルデータ戦略部 アシスタントマネージャー

長尾社長のお話を聞き、会社の方針への理解が深まりました。

長尾社長ご自身の言葉遣いや、そこに込められた想いを直接聞くことができ、大変勉強になりました。

また、自分の所属する組織では、普段なかなかお話を聞く機会のない現場の方々のお話を聞けたことも、貴重な体験でした。

山田 晋作さん
プラットフォーム機能本部 事業推進部 データ経営戦略課 事務

普段は「社長メッセージ」の文面でしか長尾社長の想いを知ることができませんが、お話をうかがって熱量を感じることができ、大変貴重な経験でした。

理解が深まったと同時に身が引き締まりました

廣田 茉奈子さん
コーポレート部門 安全部 労働安全衛生課 事務

長尾社長の「社員一人ひとりが勉強し、成長することで会社が成長する」というお話が強く心に残りました。

Oneヤマトになり業務が幅広く、わからないことも増えましたが、自ら進んで勉強し、課題を改善していく姿勢を継続していきたいです。

社長からのメッセージ

Oneヤマトの最終目的は、ヤマトが持つ経営資源をあますところなく生かしてお客さまのニーズに応え、お困りごとを解決すること。そして、お客さまから選ばれ続ける会社になることです。

私たちがお預かりしている宅急便のうち、CtoCの荷物は約1割で、残りのうちの半分強が、BtoCの荷物です。BtoCの品物が、原材料として仕入れられ、製造され、加工されて消費者の手元に届くまでの長い工程を考えると、実は宅急便が担っているのは最後の一工程にすぎません

私たちがサプライチェーン全体をご支援する提案ができれば、法人のお客さまはより効率的で価値の高いサービスを提供することができるはずなのです。

4月に始まった4事業本部×4機能本部の体制は、従来あった事業会社の壁をなくし、SDと法人営業担当者、事業本部と機能本部が一体となってお客さまに価値提供できるようにつくった仕組みです。

今後は、現場だけに頼るのではなく、社長、役員、そして法人部門のチームがお客さまの求めるサービスをご提案し、実行できるようにします。

それぞれのお客さまに対してOneヤマトとして誰が向き合うのかを明確にし、グループの経営資源を結集して高い価値を提供していきたい。これが私の想いです。

今回の座談会を通して、参加者の一人ひとりが持っている問題意識や想いを知り、大変興味深く感じました。視野を広げ、社内外の新しい考え方や取り組みを学び続ける姿勢が大切です。

まだまだ道半ばではありますが、現在地をしっかりと見つめ、足りないところに手を入れながら進めていきましょう。

 

Bグループ ダイジェスト動画

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