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スワンに込められた想い 「個性を大切に」「可能性を拡げる手助け」。障がい者がイキイキと働く環境とは

2021.08.05

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2021年6月23日にスワンカフェ銀座店(8号店)が、25日にスワンベーカリー銀座店(1号店)が一時閉店し、スワンカフェは19年の幕を、スワンベーカリーは23年の幕を閉じました。

「障がい者も健常者と同じように働けるはず」そんな想いから始まった

1993年にヤマト福祉財団を設立した小倉昌男は「障がい者も健常者と同様、自分で稼いだお金で自活し、趣味や買い物を楽しめるよう自立し、社会参加を支援することはできないか」と模索を続ける中、タカキベーカリーの高木社長と出会いました。

高木社長からの提案を受け、小倉自らパン作りを体験。「これならいける」と実感したことが、1998年のスワンベーカリー1号店立ち上げのきっかけとなったのです。

タカキベーカリー研修センターでパンづくりを体験する小倉昌男さん[左](1997年)

創設以来大事にしているのは、「交流を深め、仕事のやりがいが生まれる」

小倉昌男は以下のように語っています。
「『障がい者が作ったから買ってください』ではなく、競合する一般の店に引けをとらない、いい商品だから買ってもらえる当たり前の商売がいい。おいしい商品を届けお客さまから『美味しいよ』と声をかけられれば、仕事にもやりがいが生まれ、自然と障がい者と健常者の交流ができる」。

感謝祭では、お客さまから閉店を惜しむ声をたくさんいただきました。

閉店にあたり、スワンカフェ銀座店では6月21日~23日の3日間、スワンベーカリー銀座店では6月21日~25日の5日間、感謝祭イベントを開催。ベーカリーでは、最終日の来店客数が895名、パン販売個数が5010個と、平日の4倍の売り上げがありました。

「本当においしいパンをありがとう」「もう食べられなくなるのが寂しい」など、地域の方々からの温かい声に包まれ地域に愛され、23年間、地域に密着した商売をさせていただいたんだと実感しました。(スワン社長 江浦さん)

 

銀座店のメンバーの方々

新たな環境で次のステップへ

スワン銀座店で活躍していたメンバー15名は、直営店のスワンキッチン&カフェ西新橋店、赤坂店、羽田店、成城店、港南店へ配属となりました。仕事内容や職場環境に慣れるまで少し時間がかかると思いますが、皆さん精力的に頑張っています。

 

後編では今後のスワンの取り組みや社員がイキイキと働ける環境について紹介します!

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