【社長メッセージ】フレイター就航
2022.02.24
当社の長距離輸送の選択肢のひとつとして、2024年4月から貨物輸送航空機(フレイター)を導入することを発表した。
数年前から水面下で検討を始めたこのプロジェクトは、少人数のチームメンバーを中心にさまざまな方々と協議折衝を重ね、ようやく今回の発表に至った。
従来手掛けていなかった領域へのチャレンジであったが、新たな知見を取り入れ、さまざまな仮説検証を行いながら粘り強く取り組んでくれたチームメンバーの尽力に感謝申し上げたい。
まず3機を導入し運航を開始するミニマムのスタートであるが、それに向けての準備としてやるべきことは膨大であるので、体制を整備しながら着実に行っていきたい。
物流業界には「2024年問題」という課題が存在している。
これは2024年4月から自動車運転業務の時間外労働時間が年間上限960時間に制限されることにより、トラックによる輸送力が低下することが見込まれていることを指している。
当社においてはベースとベースの間を結ぶ幹線輸送においてこの影響が見込まれ、具体的な対策を講じていく必要がある。
もちろん既存の航空会社の貨物スペースも継続して利用していくが、航空機の小型化によりスペースは年々小さくなっている。
鉄道貨物も積極的に活用しているが、今後大きく輸送力が伸びることは考えにくい。
最優先はトラック輸送の輸送力確保、特に長距離区間での輸送力を落とさないための仕組み作りが必要であるが、フレイターにはこの長距離区間での輸送手段としての活用を期待している。
今回の発表を受けて、さまざまな地方自治体や団体の方々から大きな反響があった。
もちろん就航予定である北海道、福岡(北九州)、沖縄からは歓迎の意向が示されたが、その他地域の自治体からも問い合わせや就航して欲しい旨の期待等、多くの声が寄せられた。
それだけ地域産業の活性化への熱意は強く、その課題解決に向けての期待が大きいことをあらためて感じた次第である。
就航予定の自治体の知事・副知事とは私もお会いして今後の支援のお願いと連携強化を働きかけているが、他の地域の首長とも連携を強化したい。
昨年春からスタートした当社のOneヤマト体制も2周目に入ろうとしている。
宅急便というサービスを買っていただくという商売はもちろん大切だが、私たちの目指すものはそれだけではない。
お客さまの商売の入り口から出口までをいかに最適化するか、地域の産品の流通をいかに良いものに変えるか、地域課題の解決に向けて為すべきことをいかに形にするか。
第一線のセールスドライバーの皆さんや、法人アカウント担当の皆さん、私を含む役員や主管支店長の皆さん、それぞれの立ち位置でお会いすべきお客さまと対話して現在地を確認し、当社がご提案できることを働きかけていく。
そのために必要なものを用意してサービスを提供する。
Oneヤマト化して当社ができることの幅が広くなりつつある今、そんな良い循環を回し始め、お客さまの期待にお応えするタイミングである。
フレイターの就航について、詳しくはプレスリリースをご覧ください。
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