【社長メッセージ】目的と手段
2022.05.26
第一線の営業所を訪問した際に事務所の中の掲示物を見ていると、セールスドライバーの皆さん一人ひとりの目標や実績を記入できるような掲示物を見かけることが多い。
日々の業務の中で具体的な目標を設定し、日々答え合わせを行うことは有意義であるが、その目標として設定していることが何を目的にしているのかを確認してもらいたいと思う。
例えばNeco-Assi※での安全評価点を「何点以上にする」という目標をよく見かけるが、Neco-Assiの情報から得られる点数を上げるということは、業務の上での目的では無いはずである。
目的はあくまでも、公道を使って商売をさせていただいている企業として、いかに他者(当社から見ればお客さまであると考えるべき)を傷つけることを防ぐか、いかに運転している社員が加害者になってしまうことを防ぐか、である。
その目的に到達するために、どんな取り組みを行うか、どんな目標を設定するかであろう。
そしてそれは会社として取り組むべきこと、地域で商売をしている営業所として取り組むべきこと、運転業務に携わる社員として取り組むべきこと、目的は同じであるが各々取り組みは違ってくるはずである。
Neco-Assiのデータでセールスドライバー個々人の日々の行動が見える化できるとすれば、そのデータを基に安全運転のために直すべき癖や身に着けるべきスキルを特定し、その習得のための支援を営業所長や安全指導長が行うべきである。
本社も「点数を上げろ」、主管支店も「点数を上げろ」、営業所長も「点数を上げろ」、とすべてをセールスドライバーの皆さんに丸投げすることは、言うまでもなく正しい仕事のあり方ではない。
会社としての目的は何か、実現したいことは何か、その達成に向けて誰が何を行うべきかが仕事になっているはずなので、本質的に考えて今の仕事を点検すると、正しい仕事のあり方が見えてくるように思う。目的と手段が入れ替わっていないか、常に確認したい。
営業所を訪問して、構内や事務所内、そして受付窓口の整理整頓がきちんとできていると、商売の前提ができている印象を受ける。
安全の実現に向けての取り組みも、これだけをやればいいという決定打があるわけではない。
ただ前提として車両がきれいである、車内の整理整頓ができている、そして営業所を出発する段階で身嗜みを整えることができていることは大切である。
それができている営業所が増えるように、私をはじめ、やるべきことを正しく進めていきたいと思う。
※Neco-Assi:ヤマト運輸の集配車両に搭載されている端末。セールスドライバーの運転操作を可視化し、自らの運転傾向の把握、管理者による効果的な安全指導を可能とする。
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