【社長メッセージ】他流試合
2023.03.29
当社のお客さまと対話をする機会の中で、セールスドライバーの皆さんに対するお褒めの言葉をいただくことが多い。お褒めいただけること自体は喜ばしいが、中には「どのような教育をされているのですか」と質問されることもある。毎度その回答には非常に苦慮するので、「それは社内教育によるものではなく、お客さまから教えていただいて成長しているのだと思います」と申し上げるようにしている。当社の社員教育や育成のプログラムの充実を行う動きを始めているが、まだまだ道半ばである。しかし職務定義を明確にすることで、正しい評価の実施につなげることと、その職務遂行に必要なスキルを明確にすることを通して、習得を促す機会をつくることができるようになると考えている。
社内教育の大切さは言うまでもないが、同時に他者から学ぶことにより得るものは非常に大きい。セールスドライバーの皆さんは日々お客さまと対面することにより、その短い時間の中でさまざまなことを学ぶことができる。自ら気持ち良い挨拶を行うようにすると、お客さまにも笑顔で接していただける確率が高くなるし、挨拶やお礼の仕方も意識して試してみると、お客さまに良い印象を持っていただけるものが身に付いてくる。お客さまがしてほしいであろうことを、その日のお客さまの印象から読めるようになってくれば、よりお客さまとの関係は良好になる。営業所の受付業務においても、同様の学びをお客さまから得られるだろう。日々お客さまと向き合っている職務についておられる方々は、正しい姿勢で職務に向くことができれば、さまざまな学びを得ながらスキルを上げることが可能になるだろう。
このような他者からの学びを最もどん欲に取り入れるべきであるのは、マネージャー以上の方々、そしてマネージャーを目指す方々である。お客さまのみならず、お取引先の担当の方やパートナー企業の方々を含め、まずは社外の方々と対話する機会をいかに増やすか、そしてその機会の中から新しい知や疑問という興味をいかに見つけるか、その姿勢を持てるかが大切である。自身の部下への指示や社内会議でのコミュニケーションだけで実力は身に付かない。より良い取り組みや優れたビジネスモデルを知ることへの欲求があるか、そのような方と面会する人脈をいかに掴むか、その機会で情報を引き出す対話力をいかに身に付けるか。一朝一夕に成就できるものではないが、まずはこのようないわゆる他流試合に臨む機会を積極的につくることが肝要であろう。
お客さまとの関係、取引先との関係、パートナー企業との関係や地域社会との関係を会社としていかに良いものに変えていくか。他流試合を多く経験すると、相手の立場に立ったコミュニケーションが必要になることが理解でき、身に付いてくる。これは社内のコミュニケーションをより良いものにすることにもつながるであろう。
※PDFデータは社内用のパソコンからのみ開けます
北條稲荷神社の初午祭で、社業の発展と安全を祈願(2023年2月)
社長メッセージ「創意工夫」では、毎月、長尾社長から社員の皆さまへのメッセージをお伝えします。
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