【社長メッセージ】良い現場を創る
2023.02.24
東京都足立区に王子ビルという自社所有の拠点がある。同拠点には約140名のセールスドライバーの方々が在籍、100台弱の集配車を保有して営業を行っており、同じ拠点の中に5つの営業所組織を置いて運営を行っている。よって5名の所長を筆頭に、それぞれの営業所で仕分け作業を行い、朝礼や点呼もそれぞれ行い、営業や稼働設計、安全管理もそれぞれの営業所で行っていた。そもそもの当社の営業所運営の方法を踏まえると、その運営方法になるのは自然な話である。
昨年の秋から、王子ビルを一つの営業所として運営することで、従来型の運営の課題を解決することができないだろうかという仮説検討が始まり、その検証を実際に行う取り組みが始まった。本社のオペレーションチームも現地に入り、現場と共働での意見交換と議論、ワークフローの設計、設計に沿った実行を、日々課題の認識と修正を行いながら進め、昨年の年末繁忙期は一つの営業所としての運営で無事に終えることができたのである。私は1月に現地で実際に朝の作業から朝礼、出庫までを視察したが、当社の新しい営業所運営モデルを見ることができたように思う。それぞれで行っていた構内仕分け作業も、1階のスペースで全量の稼働別仕分けやデジタル化を行い、最終的に車両への積み込みは各SDの方々で行うオペレーションを構築していた。朝礼は全員が1フロアに集合して実施し、非常に活気ある状態で早い出庫が実現できていた。
5名の所長は役割が再定義され、最も経験豊かな所長が拠点長として営業所のトップに就任、他の4名の内3名は営業、安全、稼働設計のマネージャーとしてそれぞれ役割を再設定、残る1名は作業マネージャーとして夜中0時出勤のシフトに就き、ベースの作業情報を入手しながら作業スタッフの方々の指揮やケアを行い、SDの皆さんが定時に出庫できる環境を構築している。内勤事務業務の標準化にも取り組んでおり、従来の営業所が抱えていた課題を解決してより良い商売に向くための道筋が見えてきているように思えた。何より役割を再定義された元所長の皆さんが、再定義された新しいミッションを前向きにとらえ、いきいきと業務に向き合っている姿を非常に心強く感じたし、うれしいことであった。
宅急便ネットワークは、これからのより良い商売の実現に向けて再構築する必要がある。過去に最高4,000拠点まで膨らんだラストマイル拠点だが、現在はおよそ3,300拠点。今後もより良い営業拠点を創るため、現在地域ごとに設計図を描いている。王子ビルでの取り組みを標準化することができれば、今年開設予定の同規模の営業所にも横展開が可能であるし、全国に良い現場を増やすための第一歩になるであろう。
現場の先にお客さまがいる。良い商売を創るには、良い現場を創ることが必要であり、全社で取り組むべきことである。
※PDFデータは社内用PCからのみ開けます
王子ビルの朝礼にて(2023年1月)
社長メッセージ「創意工夫」では、毎月、長尾社長から社員の皆さまへのメッセージをお伝えします。
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