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【社長メッセージ】働きがい

2021.12.24

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ヤマト福祉財団が毎年実施している「小倉昌男賞」に選ばれた方々への贈呈式に参加し、受賞されたお二方の功績をお聞きし、非常に感銘を受けた。

 

聴覚に障がいをお持ちの方々に対しての支援を長年継続された大矢さん、父親が私財を投じて立ち上げた共同作業所を足掛かりに、カフェの運営を通して障がいをお持ちの方々の働く場を広げておられる川上さん、このお二方が本年度の小倉昌男賞を受賞された。

 

社会や地域の課題を目の当たりにし、それに対する疑問や悲しみ、怒りなどのさまざまな思いから行動が始まり、その行動に引き寄せられるように、賛同する人々の輪が広がって次の行動につながっていく。

 

その起点となったお二方の志の高さと、お話をさせていただいている間にもにじみ出るお人柄に触れ、まさに人としての「徳」ということを強く感じた次第である。

 

受賞者スピーチの中でお二方がお話しされた言葉の中に、共通していた内容がある。「働きがい」という言葉である。

 

やれることをやるだけではなく、お客さまに喜ばれることを提供できるように、学ぶ、やってみる、より良い状態に向けて努力する、を通して働きがいが生まれる。

 

働きがいをつくることは、生きがいにつながるのだという言葉は重たい言葉であり、心に響く言葉であった。

 

当社の現在地はどうか。

労働時間の短縮などの働き方の部分は、さまざまな取り組みにより進展してきたが、並行して「働きがい」を創出する取り組みをスタートすべきタイミングであるように思う。

 

現在の当社の職務は、以前の人事制度における乗務・事務・作業のような職務区分で定義できる時代ではないことは明白であり、働いている方々も多様化し、働くことに対してのニーズも多様化している。現在のそれぞれの現場での業務を標準化し、それを基にした職務定義、その職務に必要なスキルや資格の明確化、職務定義に基づいた評価が行われることが求められる。

 

これが定義されれば、何を身に付ければどの職務に就くことができるのかも示すことができる。

 

その自学自習を促す仕組みを整備できれば、社員が当社グループの中のさまざまな職場で多様な活躍の場を選び、チャレンジすることも可能になる。

 

会社の成長は、一人ひとりの成長と同義である。そのための環境や仕組みをいかにつくるか。働きがいを実感できること、その実現に向けての歩みを始めたい。

 

 

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ヤマト福祉財団小倉昌男賞贈呈式の記事はコチラ!

ヤマト福祉財団小倉昌男賞 贈呈式~2名の受賞者が語る福祉への想い~

 
 
 
社長メッセージ「創意工夫」では、毎月、長尾社長から社員の皆さまへのメッセージをお伝えします。
 

 

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