【社長メッセージ】伝える努力、 知る努力
2021.10.29
先日、来春入社予定の方々を対象とした内定式を開催した。
新型コロナウイルス感染防止を鑑みオンラインでの開催となったが、パソコンの画面を通して参加者の皆さんとお会いできることは新鮮であり、半年後に社会人になる緊張感や期待を感じることができた。
同時にその期待に応えることができる状態で彼らを迎えられるよう、入社までの適切な情報提供や入社後の配属先の選定等、しっかりと準備をする責任が私たちにはある。
定期採用だけに限らず、当社は通年でさまざまな採用活動を行っている。当社で働くことを検討している、実際に応募される方々にとって、求人情報を見ながら検討するプロセスや、応募するための申し込み、そして面接選考や内定後の入社手続き等、すべてのプロセスが当社と接する体験であり、それが良い体験であるべきなのは当然である。
さまざまな媒体があるが、求人内容はわかりやすいものになっているか、応募を受け付けるチャネルの使いやすさや対応、面接を実施する場所や面接内容、内定後の入社手続きの各々が適切か等、応募する方の立場に立って一度点検をお願いしたい。
当たり前の話であるが、対象者は「お客さま」であるという前提ですべての体験を設定し提供するべきである。その体験が悪いものであれば、もちろん入社しようと思わないであろうし、お客さまの立場でもヤマトを使いたくないとお思いになることは間違いない。その緊張感を前提に採用活動を設計、実行すべきである。
30年近く前になるが、入社して4年目に在籍していた営業所で、初めてSDの採用活動に携わることになった。その際に当時の上司である所長から教わったことは、面接ではこちらから質問して応募された方の人となりを聞き出すことも大切だが、「当社がどんな会社か」「応募された職種の内容や福利厚生を含めた待遇」等をこちらからしっかり説明し、伝えることがより大切であるということであった。
こちらが選考するという姿勢ではなく、応募していただいた方にも入社して良いのか否か選択できる情報提供をしなければいけないということであり、この基本姿勢は今でも守るべきことであるように思う。
入社いただいた後も、最初の研修では仕事を教えることから入るのではなく、ヤマト運輸という会社はどんな会社かを知ってもらうことから始めるべきである。会社の歴史や考え方、社内のルールはもちろん、お給料の仕組みや福利厚生については時間をかけてレクチャーすべきである。
当社の福利厚生は非常に充実しているが、知らなければ利用につながらない。入り口としての情報提供と、定期的な追加の情報提供が必要であろう。
最近ではさまざまな手段でこれらの情報提供を行う仕組みの構築を続けているが、社員の皆さん自身での会社の仕組みを知る努力も同時にお願いしたい。
導入したiPadによる動画での情報共有も新たな仕組みづくりのひとつである。正しい情報を伝える努力と、正しい情報を知る努力が相互に循環していくことを期待している。
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