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知ってましたか?業績表彰の歴史

2022.08.24

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2022年6月24日に「2021年度(第18期)業績表彰」の表彰式が開催されました。

 

本記事では、9月号の特集にあわせて業績表彰の歴史と過去に表彰された取り組みをご紹介します。

 

業績表彰っていつ始まったの?

ヤマトグループが初めて業績表彰を行ったのは、1970年11月29日の創立記念式典(現在の創業記念式典)でした。

前年の創業50周年を機に表彰制度の一部が変更され、会社にさまざまな面で貢献した個人・団体の業績を表彰する制度としてはじまりました。

 

実はこれも表彰されていた!

福岡支店 「ウォークスルー車の開発」(1981年表彰)

「日本の車はどうして皆同じなのか?右から乗り下りし、後ろのドアを開け、荷物はすべて後からしか積み下ろしができず作業性が悪い。運転席から荷台へ行き来できる便利な車を考える人はいないのだろうか?」

これは「良いトラック」について小倉昌男社長が1970年代から考えていたことでした。当時大阪でこの話を聞いていた社員(永崎敏さん)が、転勤先の福岡で支店長に話したところ、「だったら敏ちゃん自分でやってみたら」と言われたのをきっかけに、福岡支店で1980年に発足したプロジェクトチーム5人のメンバーの一人として、軽自動車のステップワゴンや明太子屋さんが使用していた運転席から荷室へ行ける貨物車を参考にしながら、自分たちで設計図を作成し廃車とベニヤ板で試作品を作ったのです。

試作品完成の報告を受けた小倉社長は、早速福岡を訪れ車に乗り込み、長い時間をかけて使い勝手を確認したそうです。その後試作品は東京に運ばれ、本社で発足した特装車開発チームが、トヨタ自動車とともに試作車を完成させたのは、1981年9月のことでした。この試作車第一号は、現在も羽田クロノゲートに展示されています。

廃車とベニヤ板で製作した宅急便集配車試作品(1980年3月)

 

長野主管支店長野西営業所 「スキー手ぶらの開発」(1983年表彰)

1982年当時の長野主管支店では、リンゴの出荷が一段落し雪の季節になると、荷物の量が激減していました。

冬場に運べる荷物がないかと思案する社員の目に留まったのは、長くて重い板を担いで歩いているスキー客でした。「これを運ぶことができれば、きっと喜ばれるに違いない」と考えた長野主管支店が1982年12月に始めたサービスが「スキー手ぶら」でした。

翌1983年4月までに1万7,000個もの利用があったことから、その後本社が専用の包装資材を開発するなど本格的な商品化に取り組み、同年12月には「スキー宅急便」として全国で発売を開始しました。

 

長野主管支店が独自に開発したスキー板を仕分けるための専用リフター

 

 

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