過疎化の進む離島　高齢者のためにヤマト運輸ができることとは？(奄美市と協定を締結)

各支店での、地域に根ざした活動を紹介する「地域と二人三脚」

今回は、「鹿児島県奄美市」×「鹿児島主管支店 大島北部営業所」の事例をご紹介します。

鹿児島県奄美市はどこにあるの？

奄美市は、鹿児島から南へおよそ380キロメートルに位置する奄美大島にあります。島の約4割を占める奄美市は、中核都市としての機能を持つ名瀬地区、緑豊かな森林と清流を持つ住用地区、広い農地と美しい海岸線を持つ笠利地区で構成されています。

官民連携で、お年寄りが安心して暮らし続けられる地域に

2021年7月8日に、奄美市役所にて「高齢者等見守りに関する協定」の調印式が開催されました。

高齢化率が約30％で、うち43％が独居高齢者という奄美市では、高齢者などの見守りに関して2014年から民間企業の連携を進めていました。

すでに、奄美市に籍を置く12の民間事業所とは協定が結ばれていましたが、今年から大島北部営業所も新たに協定を結ぶことになりました。

外から見たヤマト 「日夜、市民と接しているヤマトさんだからこそ、高齢者の『SOS』に気が付ける」

奄美市役所　高齢者福祉課　平田博行課長

「高齢者等見守りに関する協定」を締結いただき、大変感謝しています。
奄美市の高齢者単独世帯は令和元年度で42.4％を占め、今後も増加することがみこまれています。ひとり暮らしの高齢者は、地域社会から孤立し「助けて」とSOSが出せてなくなってしまっていたり、振り込め詐欺などの犯罪に巻き込まれてしまったりすることがあります。
日夜、身近に奄美市民の方々と接しているヤマトの大島北部営業所のみなさまに、日常業務の中で無理のない範囲で見守りいただき、「あれ？いつもと様子が違うな」「配達頻度が急に増えたな、減ったな」などの異変に気付いた際は各地域包括支援センターまでご連絡いただくことで、必要な支援につなげることが出来ます。今後とも宜しくお願いいたします。

生まれ育った島にもっと貢献したい！社員からのコメント

島生まれ、島育ちの社員が多いのも特徴的な大島北部営業所。

地域の方々のために、日々汗を流しながら荷物を運ぶ社員からも、さらなる地域貢献への決意が届いています。

大島北部営業所　山崎営業所長

過疎化が進む離島地域に対して、今回の高齢者等見守り協定は、一番身近で一番愛される企業を目指す我々にとって、地域に貢献できる絶好の機会であると所員一同思いをひとつにして取り組んで参ります。

名瀬中央センター　福田健吾グループ長

自分の生まれた島で、自分が島に貢献できることに嬉しく思っています。他の所員もほとんどが子供の頃から島で育った仲間達なので、全員で島を盛り上げていきたいです。

名瀬北センター　摺建誠SD

小さい頃から一緒に育った先輩、後輩達と同じ仕事をする仲間として今を過ごせていることに喜びを感じております。これからも、皆と一緒に地域に貢献していきたいです。

奄美市をもっと知りたい！

世界遺産にも登録されている自然豊かな地域

奄美大島は、日本で2番目に大きいマングローブの原生林、国の特別天然記念物アマミノクロウサギなど太古の生命が息づく金作原原生林、奄美十景として知られる夕陽の美しい大浜海岸公園、さらには美しい水平線と亜熱帯の風景を思い起こさせるあやまる岬など、多くの自然と景勝地を有しており、2021年7月26日世界自然遺産に登録されました。

伝統文化が残る　歴史のロマンを感じられる島

伝統文化として古くから伝承された五穀豊穣を祈り、祝う島唄や八月踊、中世時代に都で装飾品として使用されたヤコウガイを用いるらでん細工や貝さじなどの製作遺跡など歴史とロマン漂う空間が随所に見られます。島唄歌手では「元ちとせ・あたり孝介」がメジャーです。

言葉（方言）は鹿児島県でありながら沖縄と同じ琉球言葉を使用し、近年では九州北部で発生した「日本語の言語」が、南方では琉球言葉へ内地では京都から標準語へと変化したとの学説があります。伝統織物では「本場大島紬」の発祥の地として有名です。

自然・文化だけじゃない！食べ物も魅力的

奄美ブランドフルーツがヤマトの発送個数に大きく貢献しています。

「奄美マンゴー・奄美プラム（すもも）・奄美たんかん（みかん）・パッションフルーツ（とけいそう）・ドラゴンフルーツ（サボテンの実）・島バナナ等です。他に奄美鶏飯や豚骨料理・山羊汁、島魚（はぼ熱帯魚）、島野菜（同じ品種でも大きくて味が濃い）、油ソーメン・ソーキそば・つきあげ等、島で食べたら病みつきになる食材がたくさんです。

今回紹介した「鹿児島主管支店 大島北部営業所」について

大島北部営業所は、名瀬中央センター、名瀬北センター、名瀬南センター、瀬戸内センター、喜界島センターの5センターから構成されており、内3センターが名瀬建屋に同居しています。

所属員は109名で、その内訳はSD46名、AC6名、PSD4名、GOP18名、作業31名、フル内勤3名、営業所長1名です。

名瀬建屋のエリアは、奄美市、龍郷町、大和村、宇検村の1市1町2村で、集配エリアまで片道1時間かかるところもある広範囲を担当しています。冷静沈着な山崎所長と3名のタイプの異なるグループ長、南国の温かみあふれる接客のゲストオペレーターさん、全員で一致団結できる明るい営業所です。

参考：
奄美市がヤマト運輸、第一生命と高齢者見守り協定