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子供の成長を見て、妻と一緒に喜べることが嬉しかった!!お互いの存在の有難さに改めて気づいた

2023.11.28

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ヤマト運輸では、さまざまなバックグラウンドを持つ社員が、自分らしくチャレンジし活躍しています。

社員の皆さんはどのようにして、自分らしい働き方を実現しているのでしょうか?

 

今回のテーマは「男性育休」
日本では、少子化対策やSDGs(ジェンダー平等)の観点から男性の育児休業の取得推進が求められており、ヤマト運輸でも、女性・男性に関わらず育休の取得を勧めています。
とはいえ、どのように取得したらいいかわからない」「育休を取ったら職場の負担になるのではと不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

 

多様な働き方を実現するためのヒントをご紹介します。

 

プロフィール

岡山主管支店 岡山一宮営業所

SD 松田文徳さん

家族構成:妻、長男、長女

育休取得期間:3カ月間(2023年1月16日~4月15日)

妻が2人目(長女)を妊娠したことを機に育休取得を決意

2023年4月に3つの営業所が統合し、岡山一宮営業所の一部が新しい建屋に移動。現所属の岡山一宮営業所は2つの建屋がある。同建屋にフルタイムSD40名在籍。

妻のために育休取得を決意、不安は先輩に相談して解消!

インタビュアー

育休取得を決めたきっかけは何ですか?

松田さん

一人目(長男)が生まれた時は、育休を取ろうと思わなかったのですが、二人目(長女)の妊娠が分かった時に、自分から取得しようと思いました。

なぜなら、妻が長男を出産した後、育児が大変そうだったのと、長男が2歳で母親にべったりな時期だったので、自分が長男の世話をすれば妻の負担が減ると考えたからです。妻に話すとびっくりしていましたが、喜んでくれましたね。

長女が生まれた時、長男は2歳。妻の負担を少しでも減らしたくて、育休取得を決めました

インタビュアー

育休を取ることに不安はありませんでしたか?

松田さん

収入面の不安がありました。あとは、自分が抜けることで営業所の稼働調整ができるかが、やはり不安でしたね。

インタビュアー

どうやって不安を解消したのでしょう?

松田さん

営業所には、幼いお子さんがいる先輩や同僚がいなかったのですが、岡山主管支店の野球部に育休の取得経験がある先輩が複数いたので、相談しました。育休手当があるので収入はそれほど心配しなくていいこと、また子どもが生まれた後は、寝不足などで仕事に影響が出る心配があることなど、リアルな体験談を聞くことができました。先輩から「絶対に取得した方がいい」とアドバイスをもらい、取得を決断しました。

インタビュアー

職場には、いつ、どうやって報告しましたか?

松田さん

妊娠初期の段階で、早めに所長とグループ長に相談しました。育休中の稼働については、「皆でフォローするから大丈夫」と言ってくれ、背中を押してくれましたね。同僚には、妊娠6か月頃に報告。「気にせずに休んでください!」と言われたのが、一番ありがたかったですね。子育て経験者も多く、温かく送り出してくれました。

インタビュアー

育休取得の準備で大変だったことはありましたか?

松田さん

手続きについては、人事が必要書類を早めに準備してくれたので、特に大変なことはなかったです。ただ、育休に入るまでは、積極的に夜配を担当するなどして、皆の負担を少しでも軽減できるように努めました。

 

長男のトイレトレーニングに成功!育児の大変さを知り、妻への感謝が増す

インタビュアー

育休中はどんな風に過ごしましたか?

松田さん

長男の世話と家事全般を担当。長女の夜泣きや夜間の授乳時も、一緒に起きてミルクを作ったりして手伝いました。また、育休中は料理も頑張りました!料理YouTuberのリュウジの料理をよく作りましたね。得意料理は、「至高のチャーハン」です(笑)。

 

【育休中の松田さんの1日のスケジュール】

●8:00 長男が起床。朝食を食べさせた後、洗濯や食器の片付け

●午前中 長男と公園へ。一緒に遊んで体を動かす。

    スーパーへの買い出しも午前中に済ます。

●12:00 昼食

●13:00 長男を昼寝させるためにドライブに出かける。長男が寝ている間、少し仮眠を取る。

●17:30 夕食。その後、子どもたちと入浴

●~21:00 就寝時間まで、子どもたちと遊ぶ。長男がなかなか寝つかない場合は、寝かしつけのために再びドライブ。

●22:30~ 子供たちが就寝後に、洗い物や洗濯をして、終わり次第早めに就寝。

●~朝 長女の夜泣きや授乳時は、妻と一緒に起きて、おむつ替えやミルク作り、哺乳瓶洗浄などできることは全て担当

インタビュアー

育休中に辛かったことは何ですか?

松田さん

一番は睡眠不足ですね。夜中も長女の夜泣きや授乳で起きていたので、睡眠が細切れになり、常に体がだるい感じがしましたね。なので、長男をドライブしながら寝かしつけて、車の中で一緒に仮眠をとったりしていました。でも、妻は長男の時は、夜間の授乳や夜泣きにも一人で対応してくれていたんですよね。妻の大変さを実感していました。

インタビュアー

確かに睡眠不足は辛いですよね…。逆に嬉しかったことはありますか?

松田さん

育休中に長男のトイレトレーニングをして、成功したこと!子供の成長を間近で見ることができて、嬉しかったですね。それまでは、妻から「今日こんなことができるようになった」と報告を受けるだけのことが多かったので。

ママ大好きな長男の育児を担当。幼稚園入園に向けてトイレトレーニングをして、育休中にオムツが外れました!

インタビュアー

育休中の気分転換はどうしていましたか?

松田さん

月に一度、所属している岡山主管支店野球部の練習や試合に参加していました。小学校から大学まで野球部だったので、野球が何よりの気分転換になりました。社会人になってからは岡山主管支店の野球部に入り、ポジションは外野手を担当しています。

妻は、同じ年頃の子どもがいるママ友との集まりに参加して気分転換。授乳があるので長女は妻が一緒に連れていきましたが、長男は私が面倒をみて、妻が身軽に参加できるようにしていました。

普段の家事の中でも、気分転換できるように工夫。洗濯が好きだったので、柔軟剤を研究して、好きな香りに癒されていました。ちなみにお気に入りの柔軟剤は、「IROKA」のネイキッドリリィです。

2017年のオールヤマト野球大会優勝メンバー。決勝はレフトで出場し、タイムリーヒットを打ちました!

インタビュアー

育休取得のメリットは何でしょう?

松田さん

やはり、二人の子どもの成長にリアルタイムで立ち会えたことですね。育児の大変さを知り、今まで以上に妻に感謝の思いを持つようになりました。

長男はママ似で、長女はパパ似。育休中に妻の大変さを実感!妻には感謝しています

インタビュアー

素敵ですね!逆に、何かデメリットはありましたか?

松田さん

収入面では、ボーナスが減ること。取得前に心配していた月々の収入については、育休手当のおかげで、それほど変わらなかったです。

育休手当が思ったよりも出たので驚きましたね。ただ、育休手当が振り込まれるまで、3カ月程度のタイムラグがあるので、その間の生活費は準備しておいた方がいいと思います。そして、育休中は、やはり職場のことが気になりました。

インタビュアー

職場と何かコミュニケーションはとっていましたか?

松田さん

仲の良い同僚やグループ長とはよく連絡をとって、職場の様子を聞いていました。私のことを気遣ってくれたのか、特に仕事が大変だという話はしていなかったので、連絡を取ると少し安心しました。

新鮮な気持ちで仕事に復帰!お客さまとの会話も増えた

インタビュアー

仕事に復帰する時はどんな気持ちでしたか?

松田さん

久しぶりに車に乗るので、少しドキドキして緊張しました(笑)。初心に返ったような、身が引き締まる感じでしたね。

インタビュアー

育休を取得したことで、仕事で何か変化はありましたか?

松田さん

家族が増えたので、「事故を起こさず、より一層頑張ろう」と、安全への意識と責任感がさらに強くなりました。

あとは、お子さんがいる家に配達にいくと、子どもとの会話や触れ合いが上手にできるようになりましたね(笑)。お客さまには、育休取得で担当が交代することを話していたので、「生まれたの?」と聞かれたりして会話が増えました。

意外にも、育休を取得したことが、お客さまから好評で。「ヤマトさんは、しっかり育休が取れていいね」「長く取得できてすごいね」などと言われます。

 

インタビュアー

復職後の家事はどうしていますか?

松田さん

今も朝食を作ったり、食器の片づけや洗濯など、できることは全てやっています!

インタビュアー

育休を取得しやすくするために必要なサポートは何だと思いますか?

松田さん

人員不足の営業所などは、取得したくてもなかなか切り出せない方もいると思います。育休の欠員に対するサポートがあれば、皆が罪悪感なく取得しやすくなるのではないでしょうか。

 

インタビュアー

育休取得を検討されている方へのアドバイスをお願いします!

松田さん

育休取得経験者に話を聞くといいと思います。また、育休手当が入るまで少しタイムラグがあるので、その間の生活資金を準備しておくことをおススメします!

 

4月14日が長男の入園式だったので、そこに合わせて4月15日まで育休を取得。おかげで幼稚園の入園準備も手伝うことができました

インタビュアー

育休取得を検討している社員にメッセージを!

松田さん

子育ては、お母さんだけでなく、家族でするもの。職場の事情などいろいろと心配はあると思いますが、可能であれば絶対に取得した方がいいと思います!私の場合は、夫婦がお互いの存在の有難さに改めて気付く、良い機会になりました。

上長からのコメント

 

 

岡山一宮営業所
所長 仲原昌聡さん

取得時期について事前に相談してくれ、「繁忙期後に」と松田さんが言ってくれたので、繁忙期後の育休取得に向けて体制を組むことができました。私が担当する一宮営業所は、もう一つ建屋があるので、人が足りない時は、そちらからも応援が出せると考えていました。

 

松田さんはセンターのムードメーカーで、日頃から周囲を盛り上げながらサポートしてくれています。同僚からの信頼も厚く、松田さんの育休中のシフトについても、皆が積極的にフォローし合ってくれました。副所長など管理者が率先して育休を取得しているので、後輩も遠慮なく取得できる雰囲気があると思います。

 

野球部でも営業所でも、ムードメーカー

岡山一宮営業所
SD 宮野洋史さん

松田さんが取得すると聞いて、運送業界のイメージが変わる一歩になると思い、大歓迎でした。松田さんの育休中、稼働が多少大変な部分もありましたが、所長やグループ長が全体のバランスを考えてくれ、営業所の皆が一致団結しました。年休やリフレッシュ休暇についても、皆がしっかり取得できました。

 

岡山主管支店
人事担当マネージャー 亀田修司さん

男性も育児をするのが当たり前の時代。研修を担当していますが、新人のSDも半分以上は育休を取得するなど、育休取得が広がってきていると感じます。人事としても、制度をより広く周知し、男女問わず取得しやすい環境を整えていきます。育休取得に関して不安などがあれば、何でも相談してほしいですね。

 

 

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