営業、事業開発、役員…多彩な経験を積んだからこそ生まれた、デジタル機能本部・佐藤さんのマネジメント

ヤマトで活躍されているリーダーにかつての自身の失敗談を語っていただく企画「マネジメントの失敗に学ぶ」。

今回お話を聞いたのは、デジタル機能本部デジタル改革部・シニアマネージャー・佐藤学さん。

部下とのコミュニケーション術から、システム開発における失敗、そしてそれを乗り越えた方法まで、あらゆるお話を伺うことができました。

さまざまな立場で経験を積んだ佐藤さんから、マネジメントのコツを学んでいきましょう！

デジタル機能本部デジタル改革部・シニアマネージャー・佐藤学さん

1989年、ヤマトシステム開発（YSD）札幌営業所入社。営業も経験し、2007年にYSD本社に異動し、e通販ソリューションカンパニーで事業開発に携わる。

 

2009年から事業部を立ち上げ、2011年よりチェーンストアダイレクト事業部長を経験。

 

2016年より執行役員となり、経営戦略室長、新技術活用推進室長、ITオペレーションカンパニープレジデントを歴任し、2021年4月よりYTCに異動し現職。

「私はくどいですよ…(笑)」平和主義の佐藤さんが心がけるコミュニケーションのコツ①

インタビュアー

システムエンジニアとして入社された佐藤さんですが、北海道から東京へ来て、マネジメントを経験するようになったそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マネジメントをする上で、部下とのコミュニケーションはどのように工夫されていたのでしょうか？

佐藤さん

そうですね…

「分かってもらえるまで話すこと」は心がけてましたね。

 

インタビュアー

なるほど。

佐藤さん

そもそも私、平和主義なんですよ。

部下の1人でも「NO」と言ったら、無理な決定はできないタイプで。

インタビュアー

「NO」と言った人には、どのようにして納得してもらうのでしょう？

佐藤さん

私の考えを根本から話しますね。

物事が決まった経緯とか、なぜ私たちがそれをやらなければならないのか、など。

まあ部下からしたら、くどかったと思いますよ。笑

 

インタビュアー

くどいと思われるまで話すんですね。

佐藤さん

そうですね。

でもある程度納得してもらった後は、もう野放しで任せちゃうんですよ。

インタビュアー

ええ！なぜですか？

佐藤さん

やっぱり、何か任せてもらえると、モチベーションになるじゃないですか。

もうそこは信頼して、裁量権を与えちゃうんです。

インタビュアー

確かにモチベーションにはつながりそうです。

でも、「自分の考えが相手にきちんと伝わっていなかった」みたいなことってあるじゃないですか。

そういうことが起こり得るのに、任せちゃって大丈夫ですか？

佐藤さん

もちろん失敗することはありますよ。

でも、それで部下がミスした場合、謝りに行くのも上司の仕事だと思ってます。

部下に対して「責任は私がとるから、好きにやっていいよ」というスタンスでいることが、彼らの成長につながるんじゃないですかね。

なんて余裕のあるマネジメント…！私も見習いたい！

「怒ることはありますよ。でも…」平和主義の佐藤さんが心がけるコミュニケーションのコツ②

佐藤さん

コミュニケーション方法で言うと、「部下の良いところを見つけて褒める」ということも大事です。

やっぱり褒められると嬉しいじゃないですか。(笑)

部下のモチベーションにつながるんですよね。

インタビュアー

確かに、褒められるのは嬉しいですよね。

しかし、褒められていると部下は成長できるのですか…？

佐藤さん

もちろん、怒ったことがないと言ったら噓になりますよ。

でも、もし怒ってしまったら、その倍くらい笑い話をするんですよ。

そうじゃないと、部下のやる気がなくなっちゃいますからね。

怒られた後でも笑い話をしてくれたら、自然と「次は頑張ろう！」って思えるかも

インタビュアー

部下の気持ちに寄り添った、素敵なマネジメントですね！

佐藤さん

あと、自分から心を開くことも大事ですね。

インタビュアー

どういうことでしょう？

佐藤さん

私、小さい頃に10回くらい転校してるんですよ。

転校生って、何もしないでいると周りに馴染めないじゃないですか。

自分から心を開かないと、仲良くなれないんですよ。

 

インタビュアー

小さいころから、自然とコミュニケーション術が身についていたんですね。

佐藤さん

そうかもしれないですね。

部下とのフレンドリーな関係を築くためには、まず自分から心を開くことが大事です！

転校を繰り返して学んだ「心を開くことの大切さ」は部下への対応にも生きているんですね…

繁忙期にシステムのパンクを経験した佐藤さん。その失敗から学んだこととは…？

インタビュアー

佐藤さんはシステム開発もされているようですが、

その際に何か失敗はありましたか？

佐藤さん

2008年に「Web出荷コントロールサービス」を開発したときですね。

サービスリリース初年度に、繁忙期にシステムをパンクさせてしまったことがあります。

インタビュアー

ええ！相当大変だったんじゃないですか

佐藤さん

そうですね、システムのサーバーが停止して、1日ほど出荷が届かない状態になりました。

当時、100社くらいのお客さまにご迷惑をおかけしましたね。

インタビュアー

原因は何だったのでしょう？

佐藤さん

繁忙期に対する準備はしていましたが、予想以上の件数に対するシステムの受入れキャパシティ試算が甘かった事が原因ですね。

事業やサービスを成立させるためには、他部署と連携し、裏づけをとることが非常に重要だったんです。

準備の大切さは、痛い目に合って初めて分かりました…

まさに、佐藤さんが失敗から学んだ瞬間だったそう。

「頼まれたことをどうやろうか考える人が多いけど…」佐藤さんの考える、デジタル機能本部の最大の魅力とは？

インタビュアー

デジタル機能本部は、どういった部署なのでしょう？

佐藤さん

多様な職歴を持つ人が集まっていますね。

中途採用で入った方も多いですよ。

インタビュアー

なるほど。

その方たちに、何かアドバイスするとしたら、どんな言葉をかけますか？

 

佐藤さん

そうですね…

実は、やってねと言われたことをどうやろうかと考える人が多いんですよ…

インタビュアー

え、それが普通じゃないんですか？

佐藤さん

私たちの仕事の最大の魅力って、世の中を良くするサービスを作っていくことだと思うんです。

要は、単に必要なシステムを作るのではないんですよ。

インタビュアー

なるほど。

システムを作るよう頼まれたときに、システムの完成自体をゴールにするべきではないということですね。

佐藤さん

そうです。

ビジネスの本質を理解し、世の中に必要なビジネスやサービスを創ることを目標に、業務に取り組んで欲しいと思っています。

最後は仲間へのメッセージで締めくくられました！

幼少期の経験から人との接し方が身につき、システム開発では失敗も経験してきた佐藤さん。

部下に対して自分から心を開くことや目標を高く持つことの大切さなど、多くの気付きを得られました！

佐藤さんのような部下とお客さまの気持ちに寄り添ったマネジメントが、多くの方へ広がっていくことを楽しみにしております！