関西地域全体で挑んだベースオペレーション改革と奈良主管支店の拠点戦略をご紹介
2023.06.28
7月号特集では、奈良ベースの到着に特化した取り組みと、「いまご営業所」を奈良ベースに拠点集約した事例を紹介しました。ここでは紙面で紹介しきれなかった奈良ベースの到着特化へのみちのりや、いまご営業所の取り組みを詳しくご紹介します。
まだ、7月号特集「一人ひとりの仕事がつながってみんなが働きやすい職場をつくる ネットワーク・オペレーション構造改革編」を読んでいない方はこちらからご覧ください。

奈良ベースの到着特化までのみちのり
奈良ベースの到着特化に向け、オペレーションの工夫を中心となり考えたグループ長の木村さん、小倉さんにお話を伺いました。

奈良ベース グループ長 木村次広さん(写真右)
奈良ベース 作業 小倉光稀さん(写真左)
到着に特化するため発送の荷物をどうすれば近隣ベースへ効率よく集約することができるか、オペレーションを考えました。到着特化の運用は全国で奈良ベースが初めてだったので「必ず成功させて、全国のモデルケースにしよう」という想いで、移送方法を何度も検証しました。チーム全体でトライ&エラーの精神を持ち、より良い方法を一緒に考えることができたのがよかったと思います。
Q1.はじめに到着特化にする話をきいたときの率直な感想を教えてください。
- 木村さん
本当に発送をなくすことはできるのかな?と思いました。今までも土日の荷物が少ないときには大阪ベースへ発送荷物を集約していましたが、平日にできるのか。また時間軸がずれるところも心配でした。
- 小倉さん
到着特化の取り組みを奈良ベースが全国に先駆けて始める、モデルになるということで絶対に成功させなければならないと思いました。
Q2.どのような流れでオペレーションを組み立てたのでしょうか。
- 木村さん
最初にさまざまなパターンを考え3日間くらいで検証しました。すべての荷物を1トラックに載せることはできないので、発送を担当する大阪、関西GW、京都ベースそれぞれに、どのタイミングで1回目の荷物を送りこめば相手がスムーズに作業をすることができるのか確認が必要でした。私は大阪ベースと関西GWベースで働いていたこともあるので、相手ベースと密に連携を取りながら進めることができました。
Q3.具体的にどんな送り込み方法が最適でしたか?
- 小倉さん
現在の運用は、3回往復するトラックの1回目をなるべく早く切り離し、最後に送り込むボックスの荷物を相手ベースが仕分けしやすいように整理しておくことを心掛けています。
Q4.運用を変える際、伝え方で心掛けたことや運用で工夫している点はありますか。
- 木村さん
まずは「発送を担当してくれるベース」のことを一番に考えましょうと皆に伝えました。オペレーションの見本がない中、最初は不安がありましたが、相手のことを考えた対応ができればうまくいくと思っていました。
- 小倉さん
働き方が変わったメンバーもいますが、「こういうことがしたい」と伝えたときに「やってみよう」、失敗してもまた違うやり方を試してみよう、という良い流れがありました。また今までは発送作業と到着作業は別のメンバーが担当していたので、発送が終わらなくても最後は到着チームがやってくれる、という場面がありましたが、今は全員で到着作業の終わりまで担当するので、後ろの人がいる、という考えがなくなり、さらに時間の使い方を一人ひとりが考えるようになりました。
働き方や作業に変化があった皆さんにインタビュー
奈良ベース 作業
辻内 嘉京さん

私は奈良ベースで発送作業のリーダーをしてきました。今回到着に特化することで発送作業自体がなくなり、働き方が大きく変わりました。仕事内容は変わりましたがベース作業全般の経験があったので戸惑いはなく、新しい働き方にはすぐに慣れました。また、以前よりも早い時間に仕事が終わるおかげで、家でゆっくり休む時間が取れるようになったのがうれしいです。

パートリーダー 阪中さゆりさん、作業 池田和佐子さん、木下万亀子さん、那須加代子さん、大内望美さん、細川公代さん
初めて到着作業を担当するメンバーも居ましたが、今では余裕を持って作業が出来るようになりました。メンバー同士のコミュニケーションが増えたことで、現場の雰囲気が良くなったように思います。
東大阪主管支店 羽曳野営業所 所長
北野公介さん

以前よりも最終到着の時間が約1時間早くなったおかげで、朝作業の時間に余裕が生まれました。SDの出庫が早くなったことで、1便サービスレベルの品質向上にもつながっています。
Q1.到着の荷物の送り込みが大阪ベースから奈良ベースに変わったことで感じる変化はありますか。
- 北野さん
一番は最終の到着が必ず6時半には入ってくるようになったことです。以前は遅いときには7時半をまわることもありましたが約1時間早くなったことで朝作業の時間に余裕が生まれました。現在は柏原市と藤井寺市も奈良ベースが担当するようになり、大阪ベースの到着品質も改善されたと聞いています。
Q2.現場で働く皆さんの反応はどうですか。
- 北野さん
発送の荷物については奈良ベースで仕分けず他ベースに持っていくので送り込みの運用や荷物の仕分け方法に変更があり、最初は仕分け札がややこしい、という声もありましたが、段々と慣れていっていると思います。SDは仕分けが早くなった分早い出庫ができ、1便サービルレベルが向上していることを体感していると思います。
Q3.今後取り組んでいきたいことを教えてください。
- 北野さん
今回、運用が見直されたことで、地域のお客さまにより早く荷物をお届けし高い品質でサービスを提供することができることを実感しました。営業所の所員にも会社の改善がお客さま目線で動いている、ということをしっかり伝え、今後も、よりお客さまに喜んでいただけるように皆で協力する現場づくりをしていきたいです。
ベース内に営業所を集約!いまご営業所の取り組み
真向いにあったいまご営業所を奈良ベース内に移管
奈良ベースの真向かいに位置していたいまご営業所は、以前からベースと近いことが原因による課題を抱えていました。今回、奈良主管支店の拠点戦略の一環でいまご営業所をベース内に移管し、ベースのリソースを最大活用することで業務の最適化を実現しました。全国に先駆けて取り組んでいるベースとの融合作業をご紹介します。
奈良主管支店 いまご営業所 所長 菅原 悠さん

もともとベースに近いこともあり、朝作業などに人が集まりづらく、またベースの受付もいまご営業所で担当していたため受付を2つ持っている状態で運用が煩雑になっていたことが課題でした。
今回の拠点集約で受付は1つになり、ベース作業員が営業所の仕分けも行う、という新たな運用ができることになり、人手不足も解消されました。
主管支店と同じ建屋になったことで仕事に良い緊張感が生まれ、グループ長や営業所全体で責任感が高まっているとも感じています。今後も拠点戦略の動きは加速していくと思うので、トライアンドエラーを繰り返しながら、より働きやすい現場をつくっていきたいと思います。
ベース作業員が稼働別仕分けを担当!
到着作業を6時に完了することで生まれる時間を活用し、ベース作業員がいまご営業所の稼働仕分けを担当。ベースから営業所への横持ちが無くなったことで、フォークリフト作業がなくなり安全性があがりました。
リングスキャナ―を使って仕分けを実施
ベースの作業場を使って稼働別仕分けを行います
奈良主管支店 オペレーション担当ラストマイルキャパシティーマネージャー 立川雅博さん

これまでは「ベースの着車バースに集配車を停めることはできない」と拠点集約を諦めていました。しかし、このままでは問題が解決できないと思い、ベースの着車バースから荷物の積み込みを行う方法を検証。半年かけて、二人体制で荷物を積み込む運用を確立しました。前例のない取り組みでしたが、全員が「このやり方の方が絶対にいい」と信じて試行錯誤を続けたことで実現できました。
ベースの着車バースに集配車が着車するようすを動画でご紹介
ベース着車バースで集配車に荷物を積み込み!
ベース着車バースに集配車を着車し、荷物を積み込む方法を発案!二人で積み込み作業を行えば高低差をカバーでき、以前よりも足腰への負担が減りました。



クール荷物は1名が下におりて受け取ります。
奈良主管支店 いまご営業所 作業(現在は奈良ベース所属)黒崎 隆介さん

私はもともと、いまご営業所で朝アシストをしていました。今回ベースに所属が変わり、ベース構内を使って作業できるようになり、ベース作業の皆さんと一緒に仕分けと積み込みができるようになったことで人手不足が解消され、作業の安全性が高まったと感じています。元々ベース作業をしていた皆さんにも営業所の仕分け、積み込み作業に慣れていただき、作業のポイントを教える時間もつくりながら、よりスピーディーに朝作業ができるようにみんなで協力していきたいです。
奈良ベース日中作業のみなさん

奈良ベース夜間作業のみなさん

いまご営業所の皆さん

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