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あなたは理解できている? いまさら聞けない、メールの「TO/ CC/ BCC」 の違い

2022.08.03

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知らなかったでは済まされない、情報セキュリティに関する基礎知識を紹介する本企画。

 

企業における情報漏えいの多くは「人的ミス」が原因と言われています。忙しい業務の中、ちょっとした不注意あるいは「知らなかった」ことが原因で、誰もが意図せずに情報漏えいさせてしまう可能性があります。

 

今回のテーマはメールの「TO/CC/BCCの使い分け」。これを機に正しい知識を身につけ、自分の日ごろの作業を改めて見直しましょう!

 

もしかしたら、こんなことが起きるかも…

営業所の社用PCで説明会のお知らせを取引先関係会社へ一斉にメールで発信するときに、「BCC」に入力すべきメールアドレスを「TO」に入力して送信してしまったら…。

顧客同士で他の顧客のメールアドレスが見られる状態となってしまった。

 

 

「TO/CC/BCC」の違いを正しく理解していないと当社と取引先、両方の情報漏えいにつながる可能性が

問題①

自社がどこと取引しているか、すべてわかってしまう!

メールの受信者が他の取引先のアドレスを見ることができるということは、当社がどの会社にメールを送ったのかが一目瞭然。当社が取引している会社の一覧を送っているも同然です。

 

そうなると、最終的には企業の経営リスクにつながる可能性もあります。

 

問題②

お互いのメールアドレスが見られるため、取引先の情報漏えいにつながってしまう!

 

「BCC」で送信したい内容を誤って「TO」や「CC」で送信してしまうと、メールの受信者は他の取引先のアドレスを知ることができてしまいます。

 

このような誤送信をしてしまうと、当社と取引をしていること自体や取引先の情報(担当者のメールアドレスや独自ドメイン)を他社に漏えいしたとして、契約上の守秘義務違反や責任を追及されるリスクがあります。

 

メールを送信する際は、十分注意しましょう!

 

知っておきたい!正しい「TO/CC/BCC」の使い分け方

① 内容を確認した上で、返信などのアクションがほしいとき…

→「TO」で送信!

※ただし、複数に配信する場合は関係者であることの確認が必要です。

 

関係者の情報共有が目的で、返信は特に必要ないとき…
「CC」で送信!

 

受信者を知らせたくないとき…
「BCC」で送信!

 

複数のメールアドレス宛に送信する場合、「BCC」で送るべき内容のメールの送り方を間違えると、お客さま・お取引先との守秘義務契約違反・情報漏えいにつながる可能性があります!特に注意しましょう!

 

取引先からメールを受信したときの正しい対応

「TO」で受信した場合は…
返信の義務があります。

「CC」で受信した場合は…
返信の義務はありません。
内容によって返信が必要なときは、安易に「全返信」をせず、返信すべき相手を見直ししましょう。

「BCC」で受信した場合は…
返信の義務はありません。
BCCで送られてきたメールに返信したい場合は、送信者のみに返信しましょう。

 

改めてメールの宛先設定のポイント

・ メールの宛先「TO」「CC」「BCC」のそれぞれの意味を理解して、正しく使い分けましょう!

・ 送信する前に、宛先設定に間違いが無いかよく確認しましょう!

 

「TO/CC/BCC」の使い分けは信頼に関わる

「TO/CC/BCC」はメールを送信する際には便利な機能ですが、誤って使うと情報漏えいなどのトラブルにつながることも忘れてはいけません

 

小さな一つのミスが企業全体の信頼を失う可能性もあります。

 そのため正しい知識を身につけて、十分に注意して使い分けましょう!

 

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