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目指せ!全車両EV導入 群馬高崎正観寺営業所に聞く!日野デュトロZEVの乗り心地!

2022.12.27

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2022年7月から小型BEV(バッテリー式EV)「日野デュトロZEV」(以下、ZEV)の実証実験を行っている群馬高崎正観寺営業所。

普段、ZEVでの集配をメインで行っているグループ長の黒澤 宏之さんへインタビューしました。

Q1.実際にZEVで集配をしてみて、どうでしょうか?

黒澤さん

普段の走行距離は50~60キロ。朝、100%充電された状態であれば、エアコンを使う夏場の走行も問題ありません。
また、給油に行く必要がないので、ストレスがなくなりました。走行の音も静かで、高齢の方がトラックに気づきにくいときもあるので、いつも以上に安全運転を心掛けています。

 


走行中の音が静かです。(動画内の騒音は周囲の雑音です。)

Q2.ウォークスルー構造や、乗り心地はどうですか?

黒澤さん

低床なので荷台からの乗り降りがしやすく足や腰への負担が少ないです。また、ハンドルが軽く、他の車両と比べて疲れにくいです。

 

 

Q3.改善されると良いなと思うところはどこでしょうか。

黒澤さん

後ろの扉の開け閉めで、閉めるときが少し大変です。

他の車は、下にひっぱりますが、ひもをひいて、閉めるので、荷物を持って片手がふさがっているときは、コツが必要です。

ですが、毎月1回、日野自動車の方と意見交換するタイミングがあるので、そのときにお話し、扉の開閉については、すでに改善予定です。

 

 

Q4.クールの配達についてはどうですか。

黒澤さん

高崎は、6月に3日連続で40℃を記録しましたが、そのときは冷凍庫が冷え切りませんでした。

クールは、一時仕分けコンテナと同じ材質のものを使い、上部に循環器を乗せて冷やしているので、暑い日にクールを運ぶのが難しい状態でした。

やはり車両に冷蔵庫を内蔵する必要があると思います。

 

ここから、群馬高崎正観寺営業所所長の中野 哲也さんにもお伺いしたいと思います。

Q5.EV車の導入にあたり、工夫した点や大変だった点を教えてください。

 

中野所長

導入するには充電設備が必要なので、工事をします。
最初は通常充電の設備を導入しましたが、帰庫後に充電を始めると、朝には100%にならない状態でした。
そこで急速充電の設備を導入し、充電時間が約3倍速くなったことで、朝にはフル充電されるようになりました。

 

 

 

Q6.今後のEV車の導入についての展望は?

 

中野所長

ZEVは、サイズが小さく、通常の70~80%の積載量です。

もし全車両をEVにすると稼働数を増やさないと、対応できないコースがでてしまいます。また、充電設備も、ソーラーパネルを設置して、蓄電した電気を使って充電する計画ですが、キュービクル※の電力量が足りず、新たな工事も必要です。

拠点の集約やEV導入など、先行店として難しいところをクリアしなければならないことがありますが、最初の苦労があってこそ、みんなが使いやすく、進化させることができる、先行店の使命を光栄に思っています。

 

※高い電圧を施設で使える電圧に変換する機械を収めた設備のこと。

 

左から、黒澤さんと中野さん

お話を伺った方:

群馬高崎正観寺営業所グループ長 黒澤 宏之さん

入社5年目。2022年12月16日付でグループ長に。

群馬高崎正観寺営業所 所長 中野 哲也さん

グループ長から所長になり、所長歴10年目。群馬高崎正観寺営業所の建て替えや拠点集約を担う。

 

群馬高崎正観寺営業所ってどんなところ

群馬ベースが前橋に移転する以前は、ここにベースがありました。拠点集約もモデル店として進めており、現在4グループが同居しています。2021年11月に建屋の建て替えが完了し、ちょうど1年が経ちました。(取材当時)

 


★ボックス昇降機:最大6本のボックスを積載。フォークリフトの稼働を減らすことでより安全な作業を実現します。

 

 

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