子どもに背中を押されて。自分らしく輝く小畑さんの働き方

自分らしくチャレンジし、活躍する、ヤマトの女性リーダーたち。
そのキャリアの道のりには、いくつもの転機、迷い、決断がありました。

女性リーダーたちの歩みを振り返り、

自分らしいキャリアアップのヒントを探ります。

プロフィール

大阪メディカルセンター　ロジセンター長
小畑　美佳さん

2012年ヤマトホームコンビニエンスにパート社員として入社。2015年にキャリア社員、翌年にマネージ社員となり、2017年には主任を務めた。2018年には伊丹テクニカルロジセンターのセンター長に就任。2021年4月から現職。夫と高校2年生と中学3年生の子どもの4人家族。

子どもが背中を押してくれたから　やりたいことをやる！

やりがいが感じられない日々から一転、キャリアアップへ

ヤマトで働き始めたきっかけは何ですか？

小畑ロジセンター長

二人の子どもが幼稚園に入ったタイミングで、空いた時間に少しでも働いて、社会復帰できたらいいなと軽い気持ちで、パート社員として働き始めました。

今やロジセンター長となった小畑さんですが、最初から仕事にやりがいを感じていたのですか？

小畑ロジセンター長

重量物専門の倉庫で送り状を貼る仕事だったのですが、最初はあまりやりがいがないなと思っていました。それが、ある日の朝礼で、「運送行為は委託者の意思の延長と知るべし」という社訓の意味をお話された方がいて。

社訓ですか？

小畑ロジセンター長

それを聞いた時に、この送り状を貼る作業もお客さまが依頼してくださっていて、それをSDが届けて「ありがとう」と受け取ってもらっているんだなと、すべての仕事がつながっていることが、すとんと腑に落ちました。そう思ったら、ひとつひとつの作業がすごく意味のある仕事に思えて、やりがいを感じられるようになりました。

なるほど。それで役職者を目指したのでしょうか？

小畑ロジセンター長

いいえ、すぐに役職者を目指したわけではありません。まずは勤務時間を延ばしたのですが、仕事と子育ての両立で悩んだ時期もありました。

どんな悩みでしたか？

小畑ロジセンター長

子どもたちがお留守番をする時間が増えて、子どもに寂しい思いをさせているのではないかと罪悪感を覚えるようになって。自分の親からも、「子どもがまだ小さいんだから、働くのをセーブした方がいいんじゃない？」と言われ、心が折れそうになりました。

やりがいが出てきたタイミングだからこそ、悩みますよね。

小畑ロジセンター長

でもその時に、上の子が「ばぁば、ママはやりたいことをやってるんだから、やらせてあげて！」と言ってくれたんです。ああ、なんていい子なんだと思いました。本当に子どもは親の姿をよく見ていますよね。

素敵なお子さんですね…（感涙）

小畑ロジセンター長

その時、やりたいことを我慢するよりも、思い切りやっている姿を見せる方が、私らしいのかなと思ったんです。それから「全力で仕事をしよう！」と、吹っ切れました。

そこから、すごいスピードでキャリアアップしていますね。

小畑ロジセンター長

覚悟が決まると、不思議とキャリアアップのお声がけをいただくようになりました。マネージチャレンジ試験を受けて2016年6月にはマネージ社員に、1年後に主任に登用、その1年後に業務役職候補者として認定試験を受けて、合格すると2か月後にはセンター長に任命していただきました。

 

喜びも涙も、仲間の存在があってこそ

小畑さんを突き動かした原動力はなんだったんですか？

小畑ロジセンター長

「やってみないか」と声をかけてもらえるのは、期待をしていただいているということなので、期待に応えたい一心で、ステップアップしていきました。

認定試験は、やはり難しかったですか？

小畑ロジセンター長

それが、私は勉強するのが結構好きなので、あまり苦ではなかったですね。試験勉強や対策の期間中も、運行管理者や電気工事士、衛生管理者、障害者職業生活相談員などの資格を取得しました。

役職者になると、仕事はどんなふうに変わりましたか？

小畑ロジセンター長

職位が上がる度に、即断・即決でスピードを持って社員に指示しなければならないことが増えます。その一方で、自分の幅が広がっていく楽しさも感じられ、立場が変わるごとに気持ちも、目標も新たになりました。

役職者として働いて、うれしいことは何ですか？

小畑ロジセンター長

同じ目標に向かって、一緒に頑張れる仲間がいること。本当にいろんな方が働いてくださっているので、たくさんのうれしいこと、喜びをいただいています。皆が元気で仕事に来てくれて、業務量が増えた時でも必死に頑張っている姿をみると、皆に恥ずかしくないように自分も頑張ろうと思えます。

逆に、辛かったことはありますか？

小畑ロジセンター長

昇進のスピードが早かったので、伊丹ロジセンターでセンター長になった1年目は、正直本当に辛かったですね。自分にできないことがたくさんありすぎて、それが悔しくて、一生分ぐらい泣いたと思います（笑）。

一生分！どうやって乗り越えられたのですか？

小畑ロジセンター長

泣いてばかりはいられません。分からないことは教えてもらうしかないので、積極的に他センターのセンター長に相談させていただきました。他のセンター長は男性ばかりだったこともあり、おそらく女性である私とどう接したらいいのか少し戸惑っているようだったので、自分からどんどん聞きに行きました。本当に些細なことでも、何でも聞きました。たくさんコミュニケーションを取ることで、逆に相談してもらえるようにもなりました。助け合えるセンター長同士の横のつながりには、とても助けられています。

現在の仕事のやりがいは何ですか？

小畑ロジセンター長

大阪メディカルセンターは、医薬品や医療機器などを専門に扱っています。命に関わる仕事に携われていることに誇りを感じています。
今期から組織が変わったので、阪神主管支店内で協力して新たな取り組みや提案をしていきたいと思います。例えば、これまでロジセンター単体で取り組んでいた配送クレームや改善などの課題が、主管支店の営業マネージャーと協力することで、これまで以上にお客さまに向き合うことができるようになりました。新規顧客獲得や満足度向上に向けて、今後さらに連携していきたいですね。

 

 

仕事も家庭も充実させる！ワークライフバランスの秘訣

小畑さんの一日のスケジュールを教えてください。

お休みの日はどう過ごしていますか？

小畑ロジセンター長

仕事のため、家族のために、何よりも健康第一。そのために以前はホットヨガやジムに通っていましたが、コロナ以降はもっぱら“宅トレ”に励んでいます。

ワークライフバランスの秘訣は何でしょうか。

小畑ロジセンター長

家のことは一生懸命やりすぎないこと。家事はできるだけまとめてやることで、効率化しています。

くわしく教えてください！

小畑ロジセンター長

ルーティンを決めてしまうと楽だと思います。例えば、週末に大量に買い出しをして、お弁当や平日の夜ごはん用の下ごしらえをしています。洗濯の担当は曜日で分けていて、月曜日は娘、火曜日は息子、水曜日は夫といった形です。洗濯ものを取り込んだ時に収納場所が1ヶ所だと効率が上がりますよ。掃除は、”自分の部屋は自分で！”が基本。平日は汚れた場所だけさっとする程度です。

なるほど、参考にします！「女性だから」感じた辛さなどはありましたか？

小畑ロジセンター長

私、あんまり「女性だから」と感じたことがなくて。逆に「女性ならでは」の見方ができる部分があるのではないかと思っています。いろんなスタッフとお仕事していく中で、女性だから話しかけやすいという人もいるのかなと感じています。

「女性ならでは」の強みもあるということですね！出産に関する悩みなどはありましたか？

小畑ロジセンター長

私は出産してからの入社なのであまり苦労はありませんでしたが、妊娠・出産・育児に関連した制度を利用し、仕事と両立してくれているスタッフはいます。仕事に復帰した後はどうしても無理をしがちなので、フォロー体制を整えたいと思います。

 

モットーは、与えられた場所で120％を発揮！

大切にしている考え方は何でしょうか？

小畑ロジセンター長

有言実行！あきらめず行動し続ければ、チャンスは来るし、実現できると信じています。
そして、与えられた場所で、求められる成果を120％実現したいと考えています。

今後の目標は何ですか？

小畑ロジセンター長

最初の頃は、女性活躍のロールモデルになれたらいいなと考えていましたが、センター長をやることに、男女は関係ないと思うように。一人ひとりが生き生きと働けるような職場作りをして、「ここで働いてよかったな」と思ってもらえるセンターにすることが、私の目標です！

最後に、キャリアアップを考えている人にメッセージをお願いします。

小畑ロジセンター長

チャンスがあれば、迷わず進んでください。私にできるかな？と不安になる人もいるかもしれません。実は私もそんなに自信がある方でもないし、「私にできるかな」と不安を感じたこともありました。
でも、一歩引いてしまうと、次のチャンスは永遠に来ないかもしれない。これまでの頑張りがあったからこそ、目の前のチャンスがあるのです。困ったら相談できる人がたくさんいますから、怖がらず一歩を踏み出してください。私は一歩踏み出してよかったと、自信を持って言えますし、次のチャンスがきたらまた挑戦したいなと思っています。一緒に頑張りましょう！

 

小畑ロジセンター長ってどんな人？

前向きで真っすぐな頑張り屋さん

阪神主管支店　主管支店長
鳥谷 健一さん
「できません」と言うのを一度も聞いたことが無いくらい、どんなことにも「わかりました、やってみます」と前向きに取り組む方です。
仲間を思いやりながらも、自分の意見を積極的に発信する姿勢に、周囲にも良い影響を与えていると思います。とはいえ、仕事と家庭との両立は難しいことも多いはず。辛くなったときは、いつでも本音で話してくださいね。

失敗を恐れない行動力で引っ張ってくれる

西大阪ロジセンター

ロジセンター長
宇野 海郎さん
車で5分ほどの距離にお互いのセンターがあり、業務の応援や相談など、普段から助け合って仕事をしています。
同じエリアのセンター長4人が集まる拠点の戦略などを考える場で話が行き詰まると、「とりあえずやってみようよ！」と率先して一歩目を踏み出してくれたり、メールに面白い絵文字を入れて励ましてくれたりすることも（笑）
分からないことをそのままにせず、恥ずかしがらずにどんどん聞いて、物凄いスピードで成長しているところを尊敬しています！これからもよろしくお願いします。

社員一人ひとりを気遣う観察眼は憧れ

大阪メディカルセンター
多々 美紗希さん

おおらかでパワフル、そしてポジティブ。周りを巻き込む力を持った先輩です。
女性ならではの視点で、社員や派遣、日雇いの方一人ひとりを気にかけてくださいます。私もいつか役職者になりたいと漠然と思っていましたが、一緒に働くうちに小畑さんを“ロールモデル”として具体的にイメージできるようになりました。