役職者を目指す女性社員の不安や疑問に答えます！

「役職者になりたい。でも、自分にできるかわからない。」

そんなキャリアアップを目指す女性社員の悩みに応えるべく、先輩役職者を囲んで座談会を開催しました。

本記事では、先輩役職者が答えた仕事と家庭の両立方法や、役職者として心がけていることなど、座談会の一部をご紹介します！

記事の最後には役職者を目指す皆さんへ応援メッセージを載せています。

妹尾 亜紀子（ｾﾉｵ ｱｷｺ）さん
厚木（主）相模原古淵営業所長
1994年入社　役職者歴8年

主管人事3年・サービスセンター8年のスタッフ勤務を経て、約10年ぶりに副所長として現場へ。2014年より営業所長を担い、現在4ヵ所目。役職者になってよかった思うときは課題を解決できたときの達成感と、自身や部下の成長を実感できたとき。夫と二人暮らし。

大切にしていること：相手の意見に耳を傾け、感謝を忘れない

高橋 千里（ﾀｶﾊｼ ﾁｻﾄ）さん
小牧（主）主管支店長
2005年入社　役職者歴11年

好きな時間に働くことができ、感謝される仕事に惹かれ、ヤマトの配達委託を経験したことをきっかけにPSD入社。3年後に社長賞を受賞、5年後には営業所長に。所長5ヵ所目で2度目の社長賞を受賞。現場改善が得意に。ベース長経験を経て2021年より現職。仕事が好きすぎて「親が居ずとも、子は育つ」主義とは言うものの、夜中に手作り衣装にスパンコールを手縫いしたことも。ひとりで2子（すでに成人）を育てる。

大切にしていること：３つのコウドウ「考動・口動・行動」

石山 美香（ｲｼﾔﾏ ﾐｶ）さん
福島（主）主管支店長
1989年入社　役職者歴21年

山形・宮城の営業企画・事務管理センターで約20年勤務し、2015年にベース長として青森へ。16年より主管支店長として函館・徳島、21年からは福島。異動先では「その土地の人を好きになること」を大切にしている。チャレンジを後押ししてくれたのは、上司・仲間・家族の存在。現在、単身赴任中。

大切にしていること：コミュニケーションの基本は「信・認・任」

坂本 ゆかり（ｻｶﾓﾄ ﾕｶﾘ）さん
福岡（主）福岡箱崎営業所長
2000年入社　役職者1年

PSDとして入社。5年後に主管で初めてとなる女性宅急便センター長を務めた。結婚・出産後に、業務役職候補者の認定を得る。宅急便の副所長を2か所（10か月）経験し、2021年に営業所長に。何事もこだわりぬくことを大切にしており、事故ゼロ中でも営業キャンペーン主管2位。夫と小学生の娘２人。

大切にしていること：他力本願（自分の力だけではなく、他人の力を借りて望みをかなえます）

※所属および役職名は座談会開催当時のものです

営業所長が務まるか不安です、どのような姿勢が必要ですか。

高橋主管支店長

所長だからといってすべてが分かるわけではありません。格好つけずに、分からないことは素直に聞く姿勢が大切です。知らないことや判断に困ることに直面した時は、必要な情報を集めてから判断する。今すぐには決められないということを素直に伝え、期限を確認するようにしています。

石山主管支店長

安全と品質を守るために、正しいことを何度も言い続けるのが大事。大切なものは何かを理解し、軸をぶらさなければ大丈夫です。

坂本所長

「こうしたい！」という思いをしっかり持っていれば大丈夫！知識はあとから勉強すればいいし、学ぶ姿勢を忘れないことがなにより大切です。部下が自分より年上だったり社歴が長かったりしても、指導すべきことを指導するのが所長の役目。丁寧にコミュニケーションを取りながら、理解者を増やしていけばいいと思います。

参加者の声

頑張っていたつもりでしたが、心の中で女性だからとあきらめていた自分に気づけました。できないと思わず自分らしく一つひとつのやり取りにこだわっていきたいです。

着任後、最初に取り組んだことは何ですか？

妹尾所長

営業所の状態に慣れてしまう前に、手帳をもって営業所の構内を1、2周し、気になったことや改善したいことをノートに書きだしました。その後、すぐ直せるところは直し、合意が必要なものは少しずつ改善を進めていきました。現状を変えるのは大変ですが、変わっていく営業所を見るのは楽しいです。

女性営業所長の強みはなんですか？

高橋主管支店長

女性には整理整頓が得意な人が多いからか、女性が営業所長を務めているお店はきれいなところが多いと思います。営業所が片付いていると、お客さまも気分がいいし、自分たちも働きやすくなるので、大きなメリットだと思います。

ドライバー経験がありません、どのようにSDを指導していますか？

妹尾所長

ドライバー経験が無くても、添乗経験があれば指導はできます。SDは逆に添乗して他人の運転を知る経験が少ないので、添乗経験をもとにフィードバックを行えば、SDの見えていなかった部分に気づくことができるはずです。添乗からは得られない専門知識は安全指導員や経験者に確認するようにしています。

宅急便の現場経験がないことを不安に感じている方もいますが、役職者として強みの一つになると思います。宅急便の現場以外で培った横のつながりや高い視座は周りによい影響を与えられはずです。足りないところばかりを気にするのではなく、自分の強みが何か考えてほしいです。

参加者の声

SD経験のなさを不安に思っている今の自分にとって、とても参考になりました。

仕事と家庭・プライベートはどのように切り替えていますか？

高橋主管支店長

家には絶対に仕事を持ち込まない！「家のドアノブには記憶を飛ばす電流が走っている」と思って、玄関のドアを開けたら会社のことをきっぱり忘れるようにしています。

女性は仕事に没頭しやすいので、趣味で切り替えることもおすすめです。意識してトレーニングすれば上手に切り替えられるようになりますよ。

坂本所長

身体に疲れをため込むと、仕事のモチベーションも下がります。出勤時は仕事に集中し、休みの日は仕事スイッチを完全にオフにしてリラックスすることを意識しています。

役職者として心がけていることは何ですか？

妹尾所長

自分が間違っているとわかったら、素直に謝る、苦手なことは周りを頼るようにしています。

また、以前床に落ちていたものにつまずいて怪我をした社員がいたので、営業所の整理整頓にはこだわっています。
社員やお客さまから、きれいで雰囲気の良い店だと言ってもらえてうれしいです。

坂本所長

指示待ちにならないように、「どうしたらいいと思う？」と自分で考えさせることを意識しています。全部指示した方が仕事は早く進むかもしれませんが、それだと相手のためになりません。コミュニケーションに丸一日費やしてでも、丁寧に指導するのが大事だと思います。

参加者の声

私らしさを持ちつつ、助けを求めることが悪いことではないと思うことができました。

高橋主管支店長

なにごとも自分の言葉で伝えることが大切。相手に納得してもらえるように、たとえ話を交えたり、具体的な数字を示したり工夫をしています。朝から晩までしゃべり続けられるコミュニケーション能力を強みに、社員の小さな変化にも気づけるような関係づくりを心がけています。

参加者の声

自分の言葉で発信すること、ぶれずに軸を持つこと、周りに協力を求めながら進めて行くこと。自分も早く芯となるものを見つけたいと思います。

石山主管支店長

「経験がないからこそ見えるものがある」と考え、実際に現場に足を運んで、見て回ることを意識しています。現場巡回中はSDやGOPとの関係づくりのため、積極的に声をかけ、顔と名前を覚えるようにしています。

参加者の声

自分次第で強みに変えていくことができるという話に励まされました。弱みで不安になってしまうことが増えてきていたので、今後は強みにかえることに意識を向けて、目標達成に向けて業務に臨みたいと思います。

さまざまな挑戦、ときに失敗もしながら自身の強みを見つけ、
それを活かして活躍する先輩たちの姿や発言に勇気をもらえる座談会になりました。

座談会を終えて

役職者を目指す皆さんへメッセージをいただきました！

妹尾所長

女性が現場でもイキイキと働ける職場環境づくりのためにも、一人でも多くの女性に現場に出て行ってほしいです。誰かのマネをしたり、男性っぽくしていると無理が生じます。どこにいっても自分は自分でしかありません。

所長は大変そうと思われるかもしれませんが、自分らしくやってみることを大切にぜひチャレンジしてください！苦手なことがあったら得意な人を探して、助けてほしいと伝えましょう。

高橋主管支店長

女性は男性が気づかない所にもよく気がつくので、女性は役職者に適任だと思います。楽しんでイキイキと活躍している姿には周囲にも良い影響を与え、活力のある職場になります。

ずっと一人で頑張るのは身体がもちません、人を巻き込み育てることもマネジメントです。部下は役割を持たせることで成長します。部下が賞をもらう喜びはひとしおです

石山主管支店長

自分が作り出している、「ガラスの天井」（キャリアアップを阻む”見えない壁”の例え）を打ち破ってください。細かいことに根気強く取り組めるなど、あなたの持つ女性らしさを大切に活かしましょう。

自分らしく居られるために、パワーワードを持ったりマイルールを決めることをおすすめします。私のパワーワードは「物事の判断基準は誰が正しいのかではなく、何が正しいのか」マイルールは「気負わない・媚びない・威張らない」です。

坂本所長

女性が働きやすい職場は男性にとっても働きやすいはずです。女性だからといって、あきらめないでほしい。何事にもこだわって、伝え続けてほしいです。