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インボイス制度について、お客さまからの問い合わせが想定されるポイント

2023.08.29

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インボイス制度に関する基本的な知識とともに、日々の業務の中で気を付けてほしいポイントを紹介する本企画

 

今回は、宅急便に関するインボイスで、お客さまから対応を求められたり、お問合せを受けそうなポイントを紹介します。

 

発行済み請求書(インボイス)を修正する場合

発行した請求書(インボイス)に誤りがあり、お客さまから訂正して欲しいと言われたのですが…

 

A.事務管理センターに依頼して請求書を修正・発行してもらいます。

 

なお、修正請求書は以下のルールに基づいて作成されます。

①修正請求書に「修正前の請求書No」と「修正後の請求書No」を記載することで関連性を明示します。

②修正請求書には修正事項のみ明示されます。

③修正前の請求書は差し替えは行わず、当初交付した適格請求書(インボイス)と修正請求書の両方をお客さまにお渡しして保存していただきます。

※修正した請求書のレイアウトは以下のようになります。

※修正した明細書は以下のようになります。

 

★ポイント

①修正請求書には、修正前・修正後の請求NOが出力されます

②修正請求明細には、修正した伝票番号・金額等のみ出力されます

領収書のインボイス対応

インボイス制度が開始した後、領収書はどのように変わるのですか?

 

A.未収の場合は請求書がインボイスになるため、領収書は原則としてインボイスの取り扱いにならない記載に変更になります。

 

 システム発行領収証に記載された内容の変更点

  • 口座引落不能等について、このシステムで発行する領収書は適格請求書発行事業者番号や消費税額は印字されません。(インボイス非対応です。)
  • 従来の表示項目であった「(うち消費税額等)」の記載を削除し、領収金額のみ表示になります

 

請求書が発行されない場合は、領収書がインボイスとなります。その領収書は、領収証作成/発行システムで発行します。

領収証作成/発行システムの変更点について

  • 原則、現収扱い分のみに使用しますその場合、インボイス対応の領収書になります。
  • 注意点として窓口へ請求書を持参しその場で請求金額をお支払され、領収証発行の依頼を受けた場合は領収証作成/発行システムで発行しますが請求書がインボイスとなるため、領収書には適格請求書発行事業者番号は印字を行わずインボイス非対応になります。(下記図参照)

 

【注意点】これまでの手書きの領収書は、原則使用禁止となります

 

インボイス対応しない送り状について

送り状は全部、インボイスになるのでしょうか?

 

A.送り状の種類(商品・サービス)によってインボイス対応しないものがあります

 

⚠宅急便コレクトの送り状はインボイス対応できません!

  • コレクトの送り状にはお届け先に発行する領収証がありますが、代金引換額には消費税率8%・10%の商品が混在し、送り状でインボイス対応を行うことはできません(図1)
  • 上記の理由に加え、購入者に対しインボイスを発行できるのは販売者で、ヤマト運輸としてコレクト送り状のインボイス対応は行わないため、販売する発送事業者において納品書等を同封するなどの対応を行っていただくよう説明を実施してください(図2)

その他の注意事項

ほかにはどんな時に気を付けるべきですか?

 

 

A.高速道路利用料や、駐車場代取扱店手数料など、気を付けるポイントがいくつかあります。詳細は、こちらのPDFからご確認ください!

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