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ヤマトの貨物専用飛行機が運航を開始!そのポイントを解説します!

2022.03.29

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さまざまな新聞やニュースで取り上げられている貨物専用機(以下フレイター)の導入。そのポイントを解説いただきます!

 

経営戦略部
アシスタントマネージャー

原 俊彦さん

1月21日、持続的かつ強靭な物流ネットワークの構築に向け、フレイターの運航を2024年4月から開始すると発表しました。
約3年前から検討し、多くの方の協力のもと、ここまでくることができました。フレイターは、新たな輸送力になるとともに、お客さまへのお約束の時間により「確実」に「安定的」にお届けするための有効な輸送手段です。

Q.どうしてフレイターを導入するの?

定的な輸送力を確保するためです。

 

2024年問題などによるドライバー不足の影響で、幹線輸送力の維持が困難になることが予想されます。輸送手段の多角化の一つとして導入し、リスク分散を図ります。

2024年問題とは?

2024年4月1日から、法改正によりトラックドライバーの年間残業時間の上限が960時間となります。当社ではベースとベースを結ぶ幹線輸送に影響が見込まれます。

Q.ヤマト運輸のメリットは?

お客さまに安心と新たな価値を提供します。

 

①お客さまとのお約束を守る安心

災害や事故による輸送網の寸断を防ぐとともに、輸送時間を陸路の約10分の1に短縮、多頻度運航により安定した輸送力の確保が可能になります。

➁お客さまのビジネスモデルへの新たな価値

将来的には、地方発の生鮮品の輸送や商圏の拡大もできるようになります。また、短時間輸送も期待できるためフードロス・フードウェイストなど社会課題解決へ寄与でき、環境にやさしい輸送モードへの変革も期待できます

 

Q.どんな飛行機を購入するの?

10tトラック5 ~ 6台の荷物を運べる小型機を3機購入します。

小型旅客機を貨物機に改造したフレイターを購入。運航コストも低減できるため、幹線輸送の多角化が期待できます。

 

 

こんな特徴があります!

①他の小型機より貨物搭載量を約20%アップ

床下スペースにもコンテナを搭載。保冷コンテナでクール宅急便にも対応!

③短い滑走路で離着陸できるため、全国の空港に就航可能。地方路線の展開も可能です。

 

 

 

Q.飛行機のデザインは誰が行ったの?

ヤマト運輸で実施しました!

 

ちなみに機体のデザインは、ヤマト運輸のコーポレートカラーである4色、イエロー、グレー、シルバー、ブラックを基調としています。

垂直尾翼部分にはアドバンスマーク、胴体前部にはネコマークを配置しています。

機体中央部から尾翼に向けてはグレーのグラデーションを施し、機体全体に流れるような印象を持たせています。

 

フレイターのイメージ図

 

 

 

Q.JALグループと連携した理由は?

運航のみにとどまらない協業への熱い想いが決め手です。


2018年にヤマトから働きかけ、地方創生や人材の受け入れなど多岐にわたる連携を進めてきました。
JALグループさまの「あらゆる分野で協業して付加価値を創造し、お客さまや社会に提供したい」という熱い想いを受け、フレイターの運航をお任せしました。

 

長尾社長とJALの赤坂社長

 

Q.運航ルートは?

羽田・成田から、新千歳・北九州・那覇の3空港になります。

昼は成田空港、深夜は羽田空港を利用予定で、1日に約22便を運航する予定です!
※関係官庁の認可取得を前提とした計画です。

 

 

 

 

経営戦略部 吉田シニアマネージャーからのコメント

今後は、機体や就航地を増やして輸送品質の確保を実現することはもちろん、お客さまのご要望や可能性を実現できる仕組みも考えていきます。お客さまや皆さんのご意見をいただきながら、新たな「創る」につながる取り組みを進めていきますので、よろしくお願いします!

 

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