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『ヤマトグループ100年史』編纂秘話 第一弾! ―編集長が社史編纂にかけた想いとは?―

2021.09.15

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『ヤマトグループ100年史』編纂の裏側をご紹介する本企画。

 

第一弾となる今回は、当時、社史の編纂を担当した白鳥さんにお話をお聞きしました。社史を読み解く上でのポイントや、白鳥さんが社史にかけた想いに迫ります。

 

ヤマトグループ歴史館 館長

白鳥 美紀さん

 

―7年半にもわたる社史の編纂を振り返って、率直な感想をお聞かせください。

私の40年間のヤマト人生の集大成として取り組んだのが、創業100周年記念事業のひとつの社史編纂でした。まずは、社史という会社の歴史に残るようなやりがいのある仕事を任せて下さった会社に対して、感謝の思いを伝えたいです。

 

手前味噌ながら、多くの方のご協力のおかげでとても良い社史ができたと自負しているので、この社史を通して長い間勤めさせていただいた会社に少しでも恩返しができれば嬉しく思います。

 

―100周年記念事業担当と言われたときは、どのように感じましたか。

初めは「私で良いのかしら?」という驚きの気持ちがありました。

 

それでも、当時の社長から「広報を長くやっていてOBとのつながりもある白鳥さんならできる」とお声をかけていただき、「そう言ってもらえるなら頑張ろう」と思い、お引き受けすることにしました。

 

社史の制作は初めてでしたが、新しいことにチャレンジできるワクワク感と期待感を持って取り組むことができました。

 

―できあがった100年史のポイントを教えてください。

今回の社史は創業から100年間の歴史を経営史としてしっかりとまとめるというコンセプトで制作したものです。

 

その結果、100年間を満遍なく編集することができたことは大きな成果だと感じています。そして、歴史の記録だけにとどまらず、次の100年に向かっていくために、経営構造改革プラン「YAMATO NEXT100」などこれから取り組んでいく内容を盛り込んだ点もポイントです。

 

これには、100年の歴史を振りかえるだけではなく、次の100年のスタートとして未来につなげていくというメッセージが込められています。

 

―社史の編纂で苦労された点を教えてください。

一番苦労したのは年表の作成です。社史の編纂をスタートしたときから年表の作成に取り組んでいましたが、完成直前まで修正を加えていました。

 

特に年表と本文の記載内容に違いがあった場合の事実確認や、表記統一などにかなりの時間を費しました。それでも、時間をかけた分、年表には正しい事実を反映させることができたと思っています。

 

―社史の中で特にこだわった部分などはありますか。

私がこだわったのは、取材協力や資料提供をして下さった183名の方のお名前を社史に載せたことです。自分たちだけではなく、たくさんの方々の協力があって初めて社史が完成したので、感謝の気持ちを示したいという想いがありました。

 

後から「私の名前を入れていただきありがとうございます。一生の宝物にします。」という声を寄せていただき嬉しく思いました。

 

―社史をどのように読んでもらいたいとお考えですか。

何を目的に社史を読むかは人によって違いますが、会社にとって鍵となる歴史に目を向ける機会になると思っています。

 

その上で、ただ歴史を知るだけではなく、歴史を振り返ることで過去から学び、未来を考えるきっかけにしていただければと思います。

 

特に若手を中心としたこれからのヤマトの成長を担っていく社員の方たちが、未来を見据えて仕事をする際にヒントになるような媒体となれば嬉しいです。また、ヤマトの歴史で分からないことがあれば、いつでもお問い合わせ下さい。

 

―最後に、社史の編纂を通じて感じたことや今後への意気込みをお願いします。

社史編纂をはじめとする一連の100周年事業を通じて、資料や記録を収集、整理、保存、活用するアーカイブ構築の重要性を認識しました。

 

今回、100年史編纂に取り組む中でも、70年史制作以降の資料や記録が整理されていなかったため、苦労したことを教訓に、今後もアーカイブ構築を継続していく必要があると考えて、早速アーカイブシステムの運用に取り組んでいます。

 

 

『ヤマトグループ100年史』はこちら!

 

※ヤマトグループ100周年サイト

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