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「女性だから」ではなく「自分らしい」コミュニケーションで仲間を大切にしたい。小川営業所所長　風見明子さん(後編)

2022.06.28

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キャリアアップを実現した女性の働き方を紹介する本企画。

シングルマザーとしてお子さんを育てながら、役職者として活躍する、東松山主管支店小川営業所所長風見明子さんにお話を伺いました。

見事マネージ社員に登用されたものの、思いがけない大きな挫折を経験した風見さん。異動した先では、その後のキャリアにつながる多くの出会いがあって…？！

理想の業務役職者との出会い。子どもに誇れる親を目指して。

インタビュアー: 異動先ではどうでしたか？

風見所長: はい。異動先では気持ちを新たにし、今までに経験したことのない仕事を、とにかく無我夢中で取り組みました。そして、そこでいきいきと働き充実した様子の役職者を見るうちに、自分もやってみたいと思うようになったんです。

インタビュアー: 具体的には役職者のどんなところに憧れを？

風見所長: 同じ職場ではなかったのですが、以前お世話になった方が別の営業所で所長をされていて、顧客対応での「最後は責任取るからやってごらん」という姿勢や、お客さまを大切にするだけでなく、社員はもちろん、その向こうにいる家族も守ろうとする姿勢に惹かれました。

また、いつも論理的で納得できるアドバイスをくれたため、「こういう上司のもとなら安心して働けるのだろうな」と感じていました。私の「理想の業務役職者像」ができ始めたのもこの頃です。

インタビュアー: 素敵な方ですね！そこから業務役職者を目指して勉強されたと。

風見所長: はい。周りからの応援に加え、「子どもが誇りに思える親になりたい」という気持ちにも後押しされて決意しました。子どもが寝た後に業務役職者に必要な資格を取るため深夜まで勉強する毎日…。二度目はないと自分に言い聞かせて取り組み、見事合格をつかみ取りました。

【前半記事をまだ読んでいない方はこちらからcheck！】

「人に求められる存在になりたい」その気持ちが原動力に。小川営業所所長　風見明子さん(前編)

「女性であること」を意識しすぎていた私。同じく女性の主管支店長の言葉に救われた。

インタビュアー: おめでとうございます！役職者になってからはどうでしたか？

風見所長: 合格してから商業施設で各店舗への集配を行うプロジェクトを任され、そこに荷物を搬入する同業他社との調整や新たな機材の導入など、経験したことのない仕事を無我夢中でとりくみました。その後業務役職者になり、経験を活かして館内物流支店長を任されました。

そこから異動して、初めて営業所長になったとき、怖かったんです。車両を管理する責任、社員とお客さまの安全を預かるプレッシャー…。すべてが手探りでした。ほかの役職者やSDも男性が多い中で、「自分が女性であることで部下や営業所が不利になったらどうしよう」と考えすぎていました。

インタビュアー: どうやって吹っ切ったのでしょうか？

風見所長: 松浦主管支店長が赴任された時「あなた素直じゃないよね」と言われたことがありました。同じ女性の目線で見て、”肩肘はっている”という印象を受けられたのだと思います。その言葉にハッとし、自分が力みすぎていることに気づきました。

インタビュアー: その一言で肩の力を抜くことができたんですね。

風見所長: はい。それが自分を振り返るきっかけにもなりました。それからは、自然に自分らしいコミュニケーションが取れるようになりました。

インタビュアー: 間違いなく、役職者人生の中で忘れられない一言ですね。仕事をする上で大切にしていることは？

風見所長: 今私がこうして所長として頑張れているのは、私のもとで働いている社員の皆さんのおかげです。一緒に仕事をする皆さんを何よりも大切に思っています。「こんなことに困っている」などの声をかけて頼ってくれると、やりがいや存在意義を感じます！

インタビュアー: 風見さんのそのような考え方が、周囲を引き付けているんだと思います。最後に、女性社員の方へ向けて、メッセージを！

風見所長: 何か気になることや、チャレンジしたいと思うことがあったら、手を上げてやってみてほしいと思います。もし役職者になりたいという想いを持っている方がいたら、上司や周囲のサポートは不可欠だと思うので、まずは相談してください。きっとみんな応援してくれるはずです！

【コラム】仕事と自分の時間をきっちり分ける

娘も高校3年生になり受験生（もっぱらの悩みはコレ）ですが、それぞれのやりたい事が出来る程度に子育ては落ち着きました。休日は趣味の登山に没頭、仕事は社員とお客様の声に集中する。現在は、そんなメリハリある生活がとても心地良く感じています。

風見所長のモチベーショングラフ　　　　　　　　　　　　　　　　

※クリックして拡大できます

19歳　GOPとしてパート入社。

21歳　キャリア社員へ昇格。

24歳　出産・育休。戻ったら自分の席がなくなっているのではないかと不安。

25歳　職場復帰。キャリアアップを喜んでくれた母の協力が大きな力に。

29歳　シングルマザーに。「ひとりで娘を立派に育て上げたい」と肩に力が…

30歳　「もっと個人として必要とされる人間になりたい」とマネージ社員へのチャレンジを決意。「人を巻き込んで仲間にすること」を学び、口座引き落としのPJで業績表彰の支社長賞に。

31歳　マネージ社員に。現場への異動、自分の役割を見失い挫折…。

33歳　所沢営業所副所長に就任。いままでにない仕事に対して、無我夢中で取り組みました。

35歳　ららぽーと富士見出張所の立ち上げに、センター長として携わりました。

現在　周りの社員さんや上司の方のサポートが大きな助けになっています。いろいろなことを相談してくれると、自分の存在意義を感じます。

風見所長のある一日のスケジュール　　　　　　　　　　　　　

※クリックして拡大できます

5時起床　家事・出勤準備

6時通勤　1時間

7時出社　朝作業の進捗、

　　　　　イレギュラー確認＝ASリーダーさんと小MTG

8時朝礼、点呼

9時各種指標の確認、メールチェックなどのルーティン業務

10時 ↓

11時 ↓

12時 ↓

13時 2便到着作業、昼礼、点呼

14時顧客訪問（商談）

15時昼食

16時商談内容まとめ、ZOOMＭＴＧ

17時資料まとめ、作成

18時発送作業前立ち合い

19時終了点呼、社員とのコミュニケーション

20時退勤

21時家事、学校、進路などの話題で娘とコミュニケーション

22時 ↓

23時お風呂、就寝準備

24時就寝

風見所長ってどんな人？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

東松山主管支店長 松浦由美さん: 何事にも物怖じすることなく、積極的にチャレンジするのが風見所長の強み。

自分の考えに固執することなく、周囲の意見も積極的に取り入れて方向性を決められる人でもあります。さまざまな失敗や苦労も経験し、周囲の助けを借りながら乗り越えて成長してきました。

今後もさらなるチャレンジを続けて、理想の業務役職者像を目指して欲しいと思います。