海外へレーシングカーを運ぶ!横浜グローバル物流営業所のお仕事を紹介!
2024.03.29
ヤマト運輸は宅急便などの国内輸送だけではなく、国際貨物輸送サービスも提供しています。
横浜グローバル物流営業所では、昨年末にタイで開催されたサーキットレースに、レーシングチームが使用するレーシングカーを輸送しました。
今回は、国際輸送の基本をおさらいしながら、海外へのレーシングカー輸送の裏側をご紹介します!
「国際輸送」の基本をおさらい!

グローバルロジスティクス部
グローバルフォワーディング営業課
アシスタントマネージャー 田村 寛之さん
- インタビュアー
国際貨物輸送サービスとはどういったサービスでしょうか?
- 田村さん
法人のお客さまの国際貨物の輸送(日本→海外 と 海外→日本の輸送)計画づくりや、輸送に関わるオペレーション設計を行い、船や飛行機などを活用してご依頼先にお届けするサービスです。
お客さまのご要望に合わせて、するのが、私たちの主な仕事です。

▲航空便や海上便による国際輸送は、航空会社や船会社を手配するなど、様々な会社に協力してもらうことで、集荷~配達までを実現しています。
- インタビュアー
なんだか難しいですね…。わかりやすい例はありませんか?
- 田村さん
例えば、皆さんが海外旅行へ行く時は、旅行代理店に往復の飛行機とホテルがセットになったパッケージツアーを申し込むことも多いと思います。同じように国際輸送では、輸送に使用する航空機や船と国内外での集荷・配達をパッケージ化するなどして、お客さまのご要望に合わせたご提案をしています。国際輸送のお客さまから見ると、ヤマト運輸はといえます。
- インタビュアー
なるほど!宅急便との違いはなんですか?
- 田村さん
他にも、荷物量の数え方が宅急便とは違います。宅急便では荷物量を個数で表すと思いますが、国際輸送は、荷物の大きさや重さも商材によって大きく異なり、また一度に大量に輸送することが多いので、集合梱包されたパレット数で表すことが多いです。また、航空輸送だと貨物の重量で表したり、海上輸送の場合はコンテナ数で表したりと、輸送方法によって荷物量の表現が変わりますよ!
- インタビュアー
色々と違いがあるんですね。ヤマト運輸の国際輸送の強みはなんですか?
- 田村さん
欧州、アジア、北米、メキシコなど、主要な輸送先にはヤマトグループの現地法人があるため、集荷から配達までお客さまのご要望に合わせて柔軟に設計できる点が大きな強みです。
日本のレース業界を牽引する有名チームのレーシングカーをタイへ運ぶ!横浜グローバル物流営業所のお仕事を紹介!
横浜グローバル物流営業所ってどんなところ?
航空輸送を中心に、さまざまな業種の国際輸送を担う営業所で、26名の社員が在籍しています。
最も取引が多いのは半導体製造装置メーカーです。半導体製造装置のような精密機器は温度や湿度の変化に敏感なので、冷蔵・冷凍用の空調を搭載した車両や飛行機を手配することも多くあります。

10時間耐久レースに参戦するレーシングカーをタイに輸送。
オールヤマトでお客さまのニーズに応える!
横浜グローバル物流営業所では、2023年12月にタイで開催された「10時間耐久レース」に参戦するチームのレーシングカーの往復輸送を行いました。実際に使用するレーシングカー3台を日本からタイに輸出し、帰路は展示車両2台を含めた6台を輸送。そのうち5台をチャーター便で輸送しました。
「10時間耐久レース」とは
2023年12月22日と23日にタイのチャン・インターナショナル・サーキットで開催されたイベントで、アジアで最も注目される耐久レースの一つです。正式名称は「IDEMITSU SUPER ENDURANCE SOUTHEAST ASIA TROPHY 2023」。世界中のレーシングチームとドライバーが集結し、10時間にわたる過酷なレースを通して、車両の耐久性、チームの戦略、ドライバーの技術を競い合います。

横浜主管支店
横浜グローバル物流営業所
所長 土居 匠さん(右)
アシスタントマネージャー 布川 英幸さん(左)
- インタビュアー
今回レーシングカーの国際輸送を担当したきっかけを教えてください。
土居さん
モータースポーツ事業の一環として国内外のレースをサポートしているお客さまからのご相談がきっかけです。このお客さまはタイの「10時間耐久レース」に参加されるチームのサポートを継続的にされていて、2022年度のレースの際にもお声がけいただき、ヤマト運輸がレーシングカーを2台輸送しました。今回、同じタイのレースに車両を輸送するにあたって、困っていることがあるとご相談をいただきました。輸送方法にお困りと聞き、提案を行いました。
レース後にタイから日本にチャーター便で輸送した5台のレーシングカー
- インタビュアー
お客さまはどのようなことにお困りだったのでしょうか。
- 布川さん
レースに参加する際には、レーシングカーの車体だけでなく、レース中のアクシデントや故障に備えて、ドアやボンネットなどのパーツも大量に輸送する必要があります。また、レース当日にどの程度修理に使用したかによって、タイから日本に持ち帰るパーツの量も大きく変動します。国際輸送と国内輸送の違いで紹介した通り、国際輸送では航空会社や船会社のスペースを借りて運ぶため、事前にどのくらいの貨物スペースを使うかを申告し確保する必要がありますが、お客さまは、帰りの貨物量が変動しても柔軟に対応できるノウハウをもつ会社をお探しでした。
- インタビュアー
どのような提案をしたのでしょうか。
- 土居さん
お客さまのご要望を受け、しました。チャーター便であれば、荷物量が増減しても柔軟に対応できる一方で、万が一直前でキャンセルされてしまうと多額の損失につながり、私たち運送会社だけでなく航空会社にとってもリスクの大きい輸送手段でもあります。チャーター便を手配すること自体も簡単なことではありませんが、
- インタビュアー
レーシングカーはどうやって運んだのでしょうか。
- 布川さん
まず「トランスポーター」という、車両を積載できる特殊なトラックで、レーシングチームのガレージから成田空港までレーシングカーを輸送しました。その後、ヤマト運輸内で通関手続きを行ってタイに輸送。現地到着後は、タイヤマトや主催社さまとも連携し、レース会場までお届けしました。

飛行機に車両を積み込む様子

トランスポーターとは
モータースポーツにおいて、レーシングカーを運ぶ車両のこと。「レーシングトレイラー」や「トランポ」と呼ばれることもある。※写真はイメージです
- インタビュアー
お客さまの反応はいかがでしたか?
- 土居さん
輸送当日まで貨物量が予測できない中で、柔軟に対応できるチャーター便を手配できたこと、またこの案件をきっかけに、国内外で行われるレーシングカーの性能テスト時の輸送案件も獲得することができました。ヤマトに任せれば安心だという信頼感が、次の仕事につながっています。
- インタビュアー
最後に、お客さまと向き合う上で大切にしていることを教えてください!
- 土居さん
国際輸送の営業といっても特別なことはなく、人対人のコミュニケーションです。目の前の仕事を受注できるかどうかだけではなく、中長期的にヤマト運輸を選んでもらえるような関係性づくりをこれからも大切にしていきます!
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