ネコマークが空を飛ぶまで Vol.2【速報】11/6ついに飛行機が成田に到着（11/7追記）

2023.10.04公開

2023.11.07更新

YAMATO NEWS webでは4月に予定しているフレイター就航までの準備のようすを定期的にお知らせします。

今回は第二弾として、いよいよ11月6日に成田に到着した飛行機の様子と、8月に行われたペインティングの様子、機体のデザインやペイントについて紹介します。

2022年3月の社長メッセージ「フレイター就航」はこちら

ネコマークが空を飛ぶまで Vol.1　はこちら

【速報】ついにネコマークの入った機体が成田空港に到着しました（11/7追記）

11月6日、ネコマークがペイントされた1号機が、成田空港に到着しました！

今月中にはプルービングフライト（運航乗務員の訓練や機材整備、オペレーションなどのための慣熟飛行）を開始し、2023年4月の運航開始に向けて準備を進めていきます。

ペインティングの様子を大公開！（10/4公開）

8月3日より、シンガポールにて機体の塗装が始まりました。機体のペイントは、塗料が厚すぎると重量が増え燃費が悪化し、薄すぎると外板に腐食が起きてしまうため、微妙な調整が必要な大変難しい作業です。

胴体には「シルバーマイカ」という特別な塗料を使用しています。写真だとわかりにくいですが、太陽の下や夜空のライトに映えるつやのある機体になります。

Freighter conversion and photo provided by EFW Elbe Flugzeugwerke GmbH

ペイントされた機体は11月に日本に到着する予定で、現在はシンガポールでシステムの最終テストを行っています。

担当者に聞く！デザインやペイントのこだわり（10/4公開）

航空機・機材調達を担当する尾関昌樹さんに、機体のデザインとペイントについて聞きました！

〇今回のデザインコンセプトとこだわりを教えてください

貨物航空輸送オペレーション設計部 航空機・機材調達グループ マネージャー 尾関 昌樹さん

フレイターのデザインでまず目指したことは、同じ航空機であっても「旅客機」とは異なり、「貨物専用機」として物流を力強く支える印象となるようにすること。また一目で「ヤマトグループ」と分かるようにシンプルなデザインを目指しました。
コーポレートカラーであるグレーを主体として、ボディーにはクロネコマークと「YAMATO TRANSPORT」のロゴを配置し、将来に渡って安定的な物流を提供し新たな価値を創造していく意思を込め、尾翼にはアドバンスマークをペイントしています。

〇デザインを決めるまで一番苦労したポイントは？

ヤマトグループのVIをデザインいただいたパートナーの日本デザインセンターさまから、フレイターのデザインを何案もいただきましたが、決定にはそれほど時間はかかりませんでした。

苦労した点は、黄色、黒、グレーの色味を決めることでした。特にグレーの「シルバーマイカ」は、塗装の仕方で色味も変化するとても繊細かつ特殊な塗料なので、ヤマトグループのコーポレートカラーのグレーにいかに近づけるか、光の加減も考慮しながら何度も検証を重ねました。
光沢により、格納庫の中と外では見え方が少し変化します。みなさんが格納庫の中にいる姿を見るの機会はあまりないかもしれませんが、その変化もシルバーマイカの魅力の一つとして今後ご注目いただければ嬉しいです。

〇ペイントされた機体を見た感想を教えてください

想像以上に「ヤマトグループの飛行機」で、どこから見ても、誰が見てもヤマトと分かっていただけると感じ、嬉しく笑みがこぼれました。
光沢のあるグレーのボディーに、「大切に子猫をくわえて運ぶクロネコの姿」と「尾翼のアドバンスマーク」の黄色と黒色のコントラストが鮮明で、遠くから見てもとても良く目立ちます。
2024年4月から、お客さまの大切なお荷物を乗せて、日本の空を飛び始めますので、どうぞご期待ください。

YAMATONEWSwebでは今後もフレイターに関する情報を発信してまいりますので、引き続きご覧ください。

次回は、運航準備のため、訓練を実施中の運航乗務員（パイロット）の方々へのインタビューを掲載いたします。なかなか聞けない運航の裏側を紹介します！