すべて

全員で見守る仕組みづくり 個性を大切に、仲間と成長を感じられる職場に【千歳ベーㇲ】

2022.12.07

  • 542
  • いいね(24

千歳ベースでは、20年以上前より高等支援学校からの障がい者採用を行ってきました

 

現在在籍する7名も、高等支援学校から採用。学校の先生方とは些細なことも相談し合い、生徒向けの職場実習も採用前に積極的に行うなど、障がい者雇用の基盤を広げています。

 

今回は、同じ職場で複数の障がい者雇用に取り組む千歳ベースの事例を通して、働きやすい職場環境づくりの工夫をご紹介します。

今回のクローズアップ社員

山口 北斗さん、坂元 憲悟さん、加藤 大希さん、水上 卓さん、新保 翔梧さん、中村 亮太さん、上野 優大さん

所属:千歳ベース

職種:作業

障がい種別:知的障がい

(左から)水上さん、加藤さん、新保さん

(左から)上野さん、猪狩統括グループ長、中村さん

一人ひとりが違う「個性」を持った仲間

Q.障がい者雇用を続けてきた中で、気づいたことはありますか?


A.一人ひとり違う感性を持ちながらも、仕事では団結できること。

 

千歳ベースには、障がい者雇用で採用された社員が7名在籍しています。みんな真面目で優しく、仕事にも常に一生懸命取り組んでいます。

荷物をベルトコンベアに載せる投入作業、シューターでの仕分け作業など、基本的には他の社員と同じ作業を担当。「みんなと協力して投入するのが楽しい」「積込の時に自分で考えてキレイに積めるとうれしい」と日々の仕事に励んでいます。また、業務の合間や休憩中にはみんなと楽しく会話する姿をよく見かけます。

困ったときに周りが助けてくれるから大変なことはあまりない」と話す7名の仲間たち。一人ひとり違う感性を持っていますが、仕事では団結してくれているのでとても頼もしいです。

 

目標共有と、特性に合った作業配置

Q.皆が働きやすい環境のために、どんな工夫をしていますか?


A.お互いに目標を決めて励まし合う仕組みをつくり、一人ひとりに合った作業配置を心がけています。


各人が決めた今期の目標を互いに共有することで、仲間のがんばりや成長を間近で感じ、切磋琢磨する雰囲気ができていると思います。仲間がいることを活かした仕組みづくりが、働きやすい職場環境につながっているのかもしれません。

また、7人それぞれの得意・不得意を「個性」ととらえ、考えることが得意な人は自分で考えながら動く作業を、黙々と作業をするのが好きな人は決まった作業を行うなど、特性に合った作業配置を心がけています。

スケジュールには、全員の担当が記載されている。

個人の目標を全員で共有

「分かってくれる人がいる」という安心感

Q.実際に困りごとが起きたときには、どう対応していますか?


A.周りに相談できる環境づくりを心掛けています。

 

時にはトラブルが起きてしまうこともありますが、全員で見守りながら即時対応を徹底しています。

何か起きたら周りの社員がすぐにグループ長に連絡し、まずはその場から離れて落ち着かせ、話を聞きます。その後、ベース長、マネージャー、障害者職業生活相談員(以下、相談員)の西谷さんに報告し、何が原因だったのか、反省点や改善点について話し合い、ベース長が本人と直接面談をするという形をとっています。


また、定期的に相談員による個人面談を実施。個々の障がいのことや仕事の話、最近あったこと等の面談結果を、役職者・グループ長と連携しています。相談員の西谷さんは、他の社員からも彼らの様子を聞くなど、日々の些細な変化にも気付ける体制を構築してくれています。障がいの特性は一人ひとり異なるので、まずは相手の話をよく聞き、ある人には毎日の指示出しを統一したり、またある人には相手の立場で気持ちを考える練習をしたりと、一人ひとりにあった対応を心掛けています

 

障害者職業生活相談員
西谷 陽子さん

千歳ベース所属の障害者職業生活相談員※。

2020年6月から相談員に選任され、障がいのある社員との面談や、働きやすい環境作りに取り組んでいます。

※障がいのある社員が5人以上所属している事業所には、障害者職業生活相談員の資格を持つ社員が1名配置されています。

 

「自分にもできるかも」を広げていく

Q.今後さらに注力したい取り組みについて教えてください。

 

A.見学会や実習を通してイキイキと働く姿を見てもらい、具体的な将来像を描いてもらいたい。

 

職場見学や職員見学、父兄見学など支援学校等からの要望があれば可能な限り協力しています。実際に働いている彼らの姿を見て、生徒、お子さまの数年後を想像していただくことで、より具体的に将来を描けるのではと思います。生徒が職場実習に来た際には、作業や通勤の話、先輩たちと会話ができているかなどを話すことで、生徒の性格を把握するようにしています。

障がい者雇用の基盤を作り上げることができたと自負していますので、今後も雇用を増やして、障がいのある方にも活躍していただけるよう、千歳ベース一丸となってサポートしていきたいです!

もっと障がい者雇用について知りたいかたへ

『障がい者雇用推進のための動画セミナー』を受講できます!

障がい者雇用に関する基礎知識、コミュニケーションの取り方、障がい種別など、社内事例を織り交ぜながら、外部講師が解説しています。


動画セミナーの詳細は、業務連絡をご確認ください。

教育用i-PadのClipLineで、「障がい者雇用」で検索して視聴ください。

24