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「楽しく仕事がしたい!」仲間や趣味に支えられ、羽田の通関チームを引っ張る増田さんの働き方

2023.05.29

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ヤマト運輸では、さまざまなバックグランドを持つ社員が、自分らしくチャレンジし活躍しています。社員の皆さんはどのようにして、自分らしい働き方を実現しているのでしょうか?

今回のテーマは「女性リーダー」。
自分らしくチャレンジし、活躍する、
ヤマトの女性リーダーたち。
そのキャリアの道のりには、いくつもの転機、迷い、決断がありました。
女性リーダーたちの歩みを振り返り、自分らしいキャリアアップのヒントを探ります。

羽田主管支店 羽田空港通関センター 
スーパーバイザー 増田ひかるさん

2013年10月、YGL羽田国際小口支店(当時)に派遣社員として入社。半年ほど税関で検査される荷物の開梱などの対応を行ったあと、国際宅急便で扱う通販荷物の輸入通関を担当するチームへ異動。2017年1月に派遣社員からキャリア社員へ、同年11月にマネージ社員に。2023年2月からはスーパーバイザーを務める。
YGL:ヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社 2021年にヤマト運輸に統合。

輸入通関:海外から日本に到着する荷物を適法か確認し、税関に申告、審査・検査を受け、関税等を納付し、輸入許可を受ける一連の手続き。

初めてリーダーを経験し、新しい自分に出会う

入社当初から通関の仕事をされているのですか?

 

増田さん

入社半年後からずっと通関業務に携わっています。最初は知識がまったくなく、まさか自分が通関の仕事をするとは思ってもいませんでした。

 

通関業務に携わってみて、どうでしたか?

 

増田さん

やってみると、自分で考えながら黙々と書類を作成するのが楽しくて。自分に合っている仕事だったので、ここまで続けてこられましたね。

 

通関業務は覚えることが多いと聞きました。ゼロの状態から、どうやって知識を習得されたのですか?

 

増田さん

これまで、いろいろな荷物を取り扱い、自分で関連法令などを勉強し、わからないことは、先輩から教えてもらうなどをして、知識を吸収してきました。
通関の仕事には、通関士という国家資格が求められますが、難易度が高く簡単には合格できません。私は、今年10月の資格取得を目指して現在勉強しています!

 

マストアイテムその1、関税計算用の計算機。
関税の計算入力後、レシートが出てきて、レシートを書類に貼り付けます。1人1台貸与されます。

マストアイテムその2、実行関税率表。
輸出入する品番の課税率を実行関税率表で確認し、税額を計算しています。この税率は毎年更新されます。

 

増田さんがSVになったきっかけは?

 

増田さん

だんだんと後輩が増え、業務を教えるうちに、いつのまにか通関チームのリーダーになっていました。上司から声をかけていただいて、2023年2月にSVになりました。

 

SVの前にリーダーを経験されていたのですね。リーダー時代に何か苦労はありましたか?

 

増田さん

先輩と後輩の間に挟まれてしまうことや、当時のSVと税関についての解釈の仕方で意見が食い違うこともありました。

 

それは大変そう…。悩んだりしたことはなかったですか?

 

増田さん

あまりないです(笑)。中高でソフトボールをやっていたのですが、高校の部活が神奈川県で4位に入るくらいの強豪で。
上下関係が厳しいなかでコーチや先輩に鍛えられたので、ポジティブな性格になったのかもしれません!

増田さんの強さはそこからきているんですね。SVになることに不安はありませんでしたか?

 

増田さん

学生時代も部活でキャプテンなどはやったことがなくて、引っ張る側ではなく付いていく側の人間だったので、不安はありました。
でも「多分皆ついてきてくれるだろう」という根拠のない自信があって……。

その自信はどこから?

 

増田さん

リーダー時代の経験からでしょうか(笑)。通販チームは後輩が6名・派遣社員が6名いたのですが、メンバーの性格や能力を見て仕事を頼むことを心がけていたので、任せた仕事はきちんと遂行してくれていました。それに私が仕事を抱え込んでいるとすぐにサポートしてくれて心強かったです。

 

信頼関係を築けていたのですね。

 

増田さん

そうだと思います。それに私の職場は女性が多いのと年齢が近いこともあり、食事に行ったり共通の趣味について話したりするうちに、悩みを打ち明けてもらうことも増えました。「自分も少しは頼られているかも」と実感するようになりましたね。

 

仕事とプライベートは分ける!休日は趣味に全力投球

女性同士で、プライベートの話もよくするのですか?

 

増田さん

どちらかというと「こんなことをやってみたい」という仕事についての内容が多いですね。
プライベートの相談や質問もウェルカムです(笑)。あとは女性ならではの体調不良のときは、気軽に相談して休めるよう、協力し合っています。

 

プライベートとの両立はどうしているのですか?

 

増田さん

仕事は家に持ち帰らず、仕事とプライベートの時間をしっかり分けること!中高でやっていたソフトボールは、今も趣味として続けています。

 

所属するソフトボールのチームメンバーと
前列右端が増田さん

 

ええ!すごいですね。

 

増田さん

月1-2回は日曜日に地元のチームで練習しています。チームには70代の方もいて、様々な年代の人と交流したり、身体を思い切り動かしたりすると、仕事の悩みも吹き飛ぶくらいスッキリできます。

 

趣味が仕事にもいい影響を与えているんですね。他にもなにか趣味はありますか?

 

増田さん

コロナ禍になってからは漫画やアニメにハマり、展示会にも行っています。「僕のヒーローアカデミア」という漫画がイチオシで、仕事にも活きていますね。

 

通販チームのメンバーと一緒に展示会へ

 

漫画が仕事に活きる、というと?

 

増田さん

この漫画の世界では皆が個性を持っているのですが、個性を持たずに生まれてきた主人公がヒーローを目指すというお話なんです。
色々試行錯誤をして、自分ができることをしたり、個性を持つ人に教えてもらったりして、吸収したものを発揮した結果、今は1番のヒーローになっている。そんな姿を見て、エールをもらっています。

 

そんな繋がりがあるんですね。プライベートでいうと、結婚や出産などのライフイベントと仕事の両立について考えることはありますか?

 

増田さん

現在結婚を控えている友人が3人ほどいて、焦らないわけではないのですが…(笑)。
SVになってからやりたいことが増えて、今は仕事が楽しいですね。今後結婚や出産をしても、仕事とプライベートを両立したいです。

 

SVになって挑戦したいことが増え、仕事がさらに楽しく

SVになって、リーダー時代と比べて何か変化はありましたか?

 

増田さん

挑戦したい気持ちが強くなりました。これまでも「人生は一度きりだから、なんでもやってみたい」というタイプでした。SVの肩書きをいただいてから、より視野が広くなり、挑戦したいことがさらに増えました。

 

挑戦してみたいことを教えてください!

 

増田さん

会社の進む方向やその目的を、上司と一緒に考え、実際に行動に移すというのは、SVにならないとできないことだと思います。
具体的には女性の人材育成に力を入れたいです。

 

素敵です!

 

増田さん

私の職場は女性がとても多く、「この人ならもっとできるのに」と感じることがあります。それぞれの伸びしろを徹底的に洗い出して、キャリアアップを後押ししたいです。

 

それはSVになってからの考えですか?

 

増田さん

リーダー時代から感じていました。仕事はできるけど、自分から意見を言わないメンバーが多いんです。少し変えるだけでその人が成長するのはもちろん、会社のためにもなりますから。

 

増田さん自身が「こうなりたい!」という目標や野望はありますか?

 

増田さん

まだSVになったばかりですが、3年後には業務役職者へのステップアップを目指しています。
また通関業務以外にもオペレーションチームやサービスセンターなど様々な業務があるので、そこにも挑戦したいですね。

 

業務役職者というと、今までよりさらに難易度も上がりますね。

 

増田さん

チームを超えて支店全体のことをなんでもわかっていないといけないので、不安もあります。
でも、これまでも未知の業務や未知のポジションに積極的に挑戦してきたので、「やりたい」という気持ちのほうが勝ってしまいます。

 

やはり「やりたい」が勝つんですね。

 

増田さん

やらないよりやって後悔した方がいいので、最初から「やらない」「できない」は絶対に言わないようにしています。
私自身も思いがけず通関という天職に出会えたので、自分に合っているかはやってみないとわからないですし、できなかったらできない理由がちゃんとあるはずなので、その時に考えれば良いと思います。

 

そこまで「やりたい」と思える原動力は?

 

増田さん

「楽しく仕事がしたい」のだと思います。ただ1日を終えるのではなく、いかに工夫して楽しく仕事ができるかを考えています。

 

「仕事が楽しい!」と感じるのは、どんな時ですか?

 

増田さん

すごい量の荷物を、皆で協力して時間内に終わらせた時は、感無量ですね!仕事が楽しいと、「明日も仕事頑張ろう」と思えます。

 

最後に、キャリアアップを考えている方へのメッセージをお願いします。

 

増田さん

私はこれまで、キャリアアップできるのは男性ばかりだと思っていましたが、そうではありませんでした。
「自分がどうありたいか」「どんな会社にしていきたいか」という自分なりの考えと強い意志があれば、誰でもキャリアアップできると今では思っています。深く考えすぎずに、挑戦してみてほしいです。

 

取材の合間に関口さんに仕事のアドバイスをする増田さん

羽田空港通関センターの通関チームのみなさん

 

増田さんってどんな人?

 

宮本センター長

工夫しながら仕事を楽しむ人!
私も通関士として業務を担当していましたが、通関の仕事は、地道で根気がいる仕事です。私がときに質問をぶつけると、増田さんはわからないことはわからないと正直に回答し、その後しっかりと調べて適切な回答をもってきてくれます。真面目に仕事に向き合い、自分なりに工夫して楽しみながら取り組んでいるのがすばらしい。通関の現場は女性社員が多いのに役職者は男性ばかりです。是非、増田さんには失敗に恐れず、業務役職者へ向けてがんばってもらいたい。頼りにしています。

 

兼平主管支店長

前向きで責任感が強い!
まだスーパーバイザーになって1ヶ月半※にもかかわらず、ここまで考え行動できているのは、増田さんの前向きさと責任感の現れだと思います。通関の前後工程にも携わって、さらに視野を広げながら、3年後の目標達成に向けてステップアップしてほしいです。
※取材当時

 

関口 彩香(せきぐち あやか)さん

明るくて頼れるリーダー!
増田さんとは入社からずっと同じチームでお世話になっています。常に明るく、そつなく何でもこなす頼れるリーダーです。よく周りをみていて、細かい点にも気づいてアドバイスをしてくれます。業務以外でもよく一緒に遊びに出かけたりもします。

 

 

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