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【全主管支店の役職者が参加】業務改善委員会のディスカッションを通じた、職場改善の好事例をご紹介!

2024.04.24

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働き方改革を推進するための取り組みとして、ヤマト運輸では2017年に社長と第一線の社員が直接意見交換するパネルディスカッションを地域毎に開催。それ以降毎年、社長や役員が現場社員とさまざまな職場ディスカッションを行ってきました。

 

これまで各地域で実施した職場ディスカッションの内容を踏まえた結果、職場環境改善には役職者が自らのマネジメントについて振り返り、行動を着実に継続していくことが重要だという考えに至りました。

そこで2023年度は、ディスカッションの題材を「自職場の課題」に設定。話し合いだけにとどまらず、自職場の「社員調査結果」をもとに具体的な行動を決める場と位置づけました。

これまで行ってきた職場ディスカッションを、職場改善に直接つなげられるようにより進化させた形で、全主管支店で開催しました。今回はその様子をご紹介します。

 

業務改善委員会 全主管支店の役職者によるディスカッション開催

①実施期間:2024年1月~2月 主管支店の業務改善委員会

②参加者:主管支店長(ファシリテーター)、主管支店管下の全役職者

③開催方式:主管支店の業務改善委員会の場を活用した、対面のグループディスカッション

1.ディスカッションの様子

参加者には事前に、5月実施のY-VOICEの自職場の結果と10月実施のストレスチェックの集団分析結果(組織別結果)を「調査結果フィードバックシート」にまとめて配布し、「自身の行動計画表」を考えてきてもらいました

ディスカッション当日は5~6人ごとのグループに分かれて、あらかじめ考えてきた行動計画の共有から開始。役職者同士でのざっくばらんな議論や好事例の紹介を通して、行動計画をブラッシュアップしている様子が見られました。

今後もより良い職場作りを進められるように、【半年に1度、自職場の状況を確認し、改善計画をつくり、職場に持ち帰って実行する】この流れを継続できるように本社としてもサポートしていきます。

 

 

調査結果フィードバックシート(役職者用)

役職者の行動計画表

主管支店でのディスカッションの様子

 

佐賀主管支店

長崎主管支店

岡山主管支店

山口主管支店

南京都主管支店

群馬主管支店

2.各職場(営業所)での職場改善の事例

ディスカッションの中で好事例として共有された、役職者の職場改善行動の一部をご紹介します。

 

 

【テーマ:大型拠点コミュニケーション】
愛知(主)名古屋中営業所 福田所長

サテライト10か所、100名を超えるSDが所属する大所帯であるため、社員自身が発言する機会が少ないことが課題でした。
朝礼で、SDが交代で一分間スピーチを行うことを始めました。それに加えて、自分も点呼時に短くても必ず会話をするよう心掛けています。
結果として、一人ひとりの顔色を見て、何か問題を抱えているときに、すぐに気が付けるようになりました。

 

SDによる1分間スピーチの様子

朝礼風景

 

 

【テーマ:上司への相談】
山口(主)萩営業所 福山所長

社員から上司に相談しにくい、相談しても何も動いてくれないという声が多数あがっていました。
そこで、社員の要望に対して「いつまでにどうするか」を記載したやることリストを作成し、漏れなく対応するようにしました。
また週1回のミーティングでは、話し合いたいことや要望、聞きたいことを事前に募るようにしています。

日誌兼「やることリスト」

週1回のミーティングの様子

ミーティングの記録

 
【テーマ:設備改修】
南東京(主)下北沢営業所 大島所長

落書きがされて開閉がスムーズでないシャッター、故障し放置されていたクール機材、故障したクーラー、不衛生なトイレなど、必要な修理が長い間行われていない状態だったため、異動した当初は作業担当者やSDの不平不満が数多く聞かれ、職場の雰囲気がよくありませんでした。
要望の高いものから順番に大家様と交渉し、修理や入れ替えをしました。要望に1つ1つ応えていく中で、社員の仕事への取り組み姿勢が変わり、やる気に満ち溢れた目で接してくれるようになりましたSDとの間に確固たる信頼関係が生まれたことを実感しています。

 

 

【テーマ:社員間コミュニケーション】
三重(主)鈴鹿営業所 伊藤所長

異動者や新入社員がなかなか職場に馴染めないことが課題でした。
グループ長をはじめ、周りの社員から意識的に声を掛けるように働きかけました。加えて、朝礼・昼礼の当番等で、異動者や新入社員の出番を増やすようにしました。
そうすることで顔や人柄を職場の仲間に早く覚えてもらえるようになりました。

異動してきた大山SD

大山SDによる、恒例になった金曜日のカレー講話

期待の新入社員 古谷SD。早速営業マネージャーからお褒めが!

3.主管支店全体で取り組む職場改善の事例【津山主管支店】

各主管支店では、巡回や営業所内のミーティングへの参加、個別面談にとどまらず、ディスカッションの追加開催や深堀アンケートの実施、独自の研修開催やベテラン所長による伴走支援など、管下の課題に応じた支援策が計画されています。

今回は津山主管支店の取り組みを紹介します。

 

「褒める文化の醸成」
 津山主管支店 人事・総務担当 武田マネージャー

ディスカッションの中で「怒られることはたくさんあるが、褒められることが無くなった」という意見が多かったため、主管内で褒める文化を作って行こう!小さなことでいいからどんどん褒め合おう!と、褒める文化を醸成できるように検討しました。

所長、マネージャーが朝礼・昼礼を通じて全員の前で褒めることに加え、直接ほめるのは照れくさいという方も居るので、フォームメーラー(情報を入力するためのwebページ)も活用することにしました。会社の仕組みに「満足BANK」がありますが、入力までの手間がかかる、たどり着けない等の意見があったため、だれでも簡単に報告できる仕組みとしてフォームメーラーを管下の全営業所に導入しました。
3月1日より主管支店長を隊長、主管スタッフを隊員として「津山ステキ発見」という企画を新たに開始しています。この企画では、社員が働きがいを持ち、楽しく活き活きと働ける環境とすることを目的として、QRコード付きのポスターを営業所に掲示し、社員間のお褒めを投稿してもらいます。投稿を主管支店で定期的に確認し、お褒めの内容を載せたメッセージカードを作成。メッセージカードは営業所の朝礼等で披露してもらう予定です。

 

QRコード付きのポスター

ステキ発見隊の皆さん

 

実際に投稿された内容のメッセージカード

主管支店長からカードを手渡し

 

各営業所や主管支店の取り組みによる改善状況は、社員の皆さん一人ひとりに回答いただくY-VOICEの中で確認し、対話を重ねながら会社全体で職場を良くする活動を進めていきます。

 

 

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