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【社長メッセージ】安心して働ける安全な現場をつくりあげよう

2021.05.31

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当社の事業を進める上で、最も優先すべきことは「安全」を実現しながら業務を行うことである。自動車を用い公道を使わせていただいて事業を行っている私たちは、常に交通事故のリスクと直面している。

長年「安全第一、営業第二」という表現を用いて優先順位を明確化しているのは、そのリスクを下げる取り組みを具体化しようということであり、決してそれが「火の用心」のような漠然とした掛け声で終わってはいけない。

 

よって本社の安全部が第一線と直接つながることができる組織体制をつくり、現場の情報が直接本社に届くレポートラインを、今期から運用し始めている。安全指導長の皆さんの職務定義も再定義し、実のある安全施策が実行できる環境をつくっていくので、安全セクションの皆さんの前向きな参画を期待している。

 

その安全の領域の中で、交通事故防止の取り組み以上に危機感を抱いているのは「労働の安全」への取り組みである。現在の当社の労災安全への取り組みは、質的にも量的にも足りていないように思える。

労災事故をいかに減少させるかの取り組みは、本来交通事故防止の取り組みと同様に具体化していかなければならないが、実態は労災事故への危機意識も、防止に向けての知識や方法論も不十分ではないか。

 

フォークリフトやベースやロジ倉庫で使用しているマテハンの使用は危険が伴う。ロールボックスパレットの扱いも然り、車両からの乗り降りでも労災事故は起きている。

まずは安全な動作を定義し、それを周知し実行できるような訓練が必要であるが、安全な環境をいかにつくるかも経営課題である。

 

以前ドイツポストの営業所を視察した際に、横持のトラックを停めるスペースがスロープになっており、フォークリフトを使わずにロールボックスを取り卸しできるような施設になっていたのは目からうろこであった。今後新設する拠点にはこのような設計が必要であろう。

 

現行の主力集配車のMPバンは荷台が高く、足もとの怪我の原因になっているように思うので、現在再度低床のウォークスルー車を開発している。

さまざまな視点から、現在の労災事故の原因になっている要因を特定し、安全セクションからさまざまな部署へ対策を働きかけることが必要である。

 

この数年で「2S」を学び、整理整頓に取り組むことを進めてきた。一定の進歩はあったように思うが、まだ道半ばである。

まずは「2S」を正しく学び、実践することが入り口。その上で、起きてしまった労働災害の事実を正しく調査し、本当の原因は何かを突き止めることが必要である。

 

結果的に小さな怪我で終わった労災事故でも、一歩間違えば重大な災害になっていた可能性がある事故については、重大事故と同様の検証と分析、対策が求められる。その繰り返しの中で、本当にやるべきことが見えてくる。

 

当社の現場には、パートタイム勤務の方々やアルバイトの方々、協力会社の方々にも多く参画いただいている。働く方々が安心して働くことができるよう、交通事故防止への取り組み同様の熱量を、労働災害の防止にも振り向け、安全な現場づくりをスタートさせよう。

 

 

 

社長メッセージ「創意工夫」では、毎月、長尾社長から社員の皆さまへのメッセージをお伝えします。

 

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