【社長メッセージ】信頼構築の仕組みづくり
2021.04.30
業務を進める上で効率を高めることは重要である。
生産性向上という言葉を使うと、きつい仕事を要求されているような意識を持つかもしれないが、それは本来の目的が理解できていないが故の間違った進め方による誤解であり、単に目標数値を達成することが目的ではない。
現場での行動を日々観察し、無駄な行為や動作が行われていないか、無理を強いていないか、ムラが多く発生していないか、という視点に立つことが必要である。バランス良くこの視点を持ち現場をつくっていけば、安全、サービス、労働環境、収益性もバランスの良い状態をつくることができるのだが、それをすべての拠点で実現することは簡単ではない。
長年当社では、それぞれの拠点の責任者が、安全やお客さまへのサービス、労務管理に営業、そして収支管理と、経営のほぼすべての要素に責任を持つというスタイルで拠点運営してきた。
各々の要素はトレードオフ(何かを得ると何かを失う)の関係になっているものもあり、取り組む優先順位を間違えるとお客さまや社会からの信頼を失う恐れがある。
よって当社には「安全第一、営業第二」「サービスが先、利益は後」という優先順位が存在しているのであるが、それを各々の拠点の責任者にすべて求めるのは酷であると思うし、現在の経営環境に合った仕組みをつくるべきである。
特に安全領域や人事領域は非常に重要であり、専門性も求められる。
第一線の現場から社長まで、正しいレポートがストレートに届く仕組みが必要であるという課題認識から、新しいヤマト運輸ではこの領域で仕組みをつくり、運用を開始している。最初はうまく機能しないかもしれないが、動きながら修正し、良い仕組みをつくり上げていきたいと思う。
交通安全・労働の安全を阻害している要因は何か。
社員の皆さんの安全スキル向上も必要だが、車両や拠点を含め、安全な業務を実現できる環境をいかにつくるかが求められる。そして働きやすい環境、一人ひとりと対話できる環境をつくり、働き甲斐のある職場をいかにつくるか、皆さんの気付きや要望を聞きながら進めていきたいと思う。
まさに当社としての信頼構築の要である。
社長メッセージ「創意工夫」では、毎月、長尾社長から社員の皆さまへのメッセージをお伝えします。
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